INFOBAR xv

以前、百貨店で新しいカバンを購入したときのことです。
とにかく通勤時に重たいカバンを背負うのが嫌だったので、なるべく軽いカバンを!と思って探していたのだけど、結果、購入したカバンは重くて利便性の悪いポール・スミスのカバンでした。
そのカバンに出会う直前までは、軽いカバン!軽いカバン!と頭の中でずっと唱えながら探していたんです。
けれども、あのポール・スミスのカバンを見た途端、そんな頭の中の呪文はすべて吹き飛んでしまったのです。

カバンの中がね、真っ青なんですよ。
まるでカバンの中に青空が閉じ込められたような。
ぼくはそれを見た途端「かっこいい!」と一目ぼれしてしまって、次の瞬間には「これください!!」と叫んでしまっていた。
翌日このカバンで通勤を始めてみると、案の定、重たいのです(笑)。
機能性も利便性も低い(爆)。
それでもやっぱり僕はこのカバンにしてよかったと、ずっと思っていました。
軽い。便利。使いやすい。
それはすべての商品の最も基本的で当たり前な機能であって、誰もが賛同するのでしょう。けれど、ときにはかっこよさとかデザインがそれを超越してしまうときがあるのです。どう扱っても本当に不便で使いにくい。なのに、もっているだけでもう幸せ。というような、そんなものが世の中にはあります。

 

INFOBAR xvが遂に発売されました。

 

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先日10年間使い続けたINFOBAR2(右)を卒業して、INFOBAR xv(左)へ機種変更を完了しました。

10年を経てようやく手に入れた悲願のNISHIKIGOI。
なんてかっこいいフォルム。かわいい色合い。
まったくもって素晴らしいガラケーです(今はフューチャーフォンというらしい)。

が。フューチャーフォンの中では10年の進歩を遂げたINFOBARも、このスマホ時代のタッチパネルのサクサク感になれてしまった人にとっては、きっと時代錯誤だと感じるのではないだろうか。
タッチパネルではなく、画面も小さい。正直、機能性や利便性という点ではスマホの方がもう圧倒的に素晴らしいのは明らかです。
けれど、僕はINFOBARのコンセプトに、デザインに恋をしてしまっている。愛してしまっている。
それはスマホの利便性を完全に超越してしまっているのです。そう、あのポールス・ミスの青空カバンのように。

もう僕にとってINFOBARはおまもりのようなものなのかもしれないね。


今日も読んでくれてありがとうございます。
みなさんにとっての機能を超越したおこだわりグッズ、あったら教えてください。□