意外に小さいな。
それが第一印象だった。
東日本最古の白鳳仏、深大寺の国宝・釈迦如来倚像は僅か83cmほどの小柄なお姿で静かにたたずんでいた。
多くの如来は結跏趺坐や半跏思惟というお姿が多いが、両脚を前に出した、倚像(いぞう)という形態が珍しい。
飛鳥時代後期、白鳳時代。初めて作られ始めた日本独自の仏像の特徴のひとつである。
国宝仏のほぼ90%以上は京都・奈良に集中していて、東日本の国宝仏は3体ほどしかない。そんな珍しさや、小さなお姿だからこそのきめ細やかさや可愛さも感じられとても印象深い出会いとなった。
国宝仏に会いたい。
それだけしか頭の中にはなかった深大寺参拝であったが、水木しげる先生が長く住んだ調布市でもあることから、ゲゲゲの鬼太郎のお店があったり、実は深大寺は蕎麦が有名で、深大寺蕎麦の店が軒を連ねていたりで、実に美味しく楽しい散策ともなった。
今日も読んでいただいてありがとうございます。深大寺蕎麦といただく王禄も素晴らしかったよ。