★横綱引退

 

横綱稀勢の里関の引退が発表された。

 

いつかは来ると、なんとなく覚悟していたことだったが、実際にその現実が目の前に現れたとき、
まるで、手元にあった卵が滑り落ちて、くしゃっという小さな音を立てて割れてしまったような、そんな喪失感のようなものに襲われました。

2年前の怪我を押し切っての奇跡の逆転優勝からの横綱昇進、そしてその後に長引く怪我との戦い。
ファンとしてはあの栄光を、横綱としての凛々しい姿をもう一度、という気持ちで待ってはいたし、横綱としては、その期待にすぐにでも応えようと無理をしたのでしょう。
復帰したかと思えば怪我のための休場を繰り返し、2年間にわたる苦闘が続くことになりました。

ファンとしてどうしても今がんばってほしいという気持ちがありました。
しばらく休んで復帰できないかという気持ちもありました。
時には、もうやめさせてあげてという気持ちも.......。
それぞれに応える気持ちが横綱の中でも揺れ動いていたことだと思うのです。
だれかに弱音を吐き出したかったのだろうなあと思います。
それでも言葉を選び、逃げない姿勢を最後まで貫いた姿勢・精神は、やっぱり日本の横綱だったと思います。

無念なこともあったろうと思いますが、これから続く新しい力士の育成にまた再出発してほしい。おつかれさまでした。


今日も読んでくれてありがとうございます。
前へ進むアスリートの気位の高さを、しっかり受け取りました。□

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