今日の一冊

 

「白ゆき姫殺人事件」 湊かなえ著 集英社文庫(4点)

 

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小説の前半パートと、物語を補足する資料としての架空のツイッターやら週刊誌、新聞記事が転載される後半パートで構成された描き方が斬新である。

白雪石けん会社の美人女性社員が山奥で殺害される。
事件の謎に対し、社員、友人、家族らの証言で物語がすすんでいく。

犯人の意外性にはびっくりした。
ただそれまでの人々の証言の多くは、他人の事件をスキャンダラスな興味の対象として受け止め語られ、浅い関係の中にある人間の残忍な本性を浴びる形になり、読むのに体力を必要とする小説だと感じました。□