青春ブタ野郎。

 

青春ブタ野郎に「イノベーション」を感じます。

 

ヒットするライトノベルの条件は?という、いつか誰かが作ったフレームに当ててみても、しっかり全ての条件を満たしている。

それでいて、単に条件を満たすだけではなくて、理屈を超えた「強さ」が、しっかり作品の中に埋め込まれている。

そりゃあ、ヒットしますって。

インパクトのあるタイトル。

ひととおりの萌えキャラが揃っていて、主人公のキャラクターも芯がある。

主人公・咲太と麻衣先輩たちのスパイスの効いた予測できない言葉のキャッチボールが魅力だ。

そして、咲太と咲太をとりまく仲間達が遭遇する「思春期症候群」と呼ばれる不可解な現象。

やりつくした?!と思われるほど、多くの作品があふれるこの時代に、まだこれほどまでに面白い物語を紡ぐことが出来るのか。と思い知った。

もうだめだ。

枯渇した。

何も出てこない。

......なんて弱音をはいている場合じゃない。

すぐそこにも、ここにも、あそこにも。

身近なところにも金脈はしっかり眠っているのである。

あきらめずに僕も頑張ろう。面白いだけじゃない。そんな勇気すら、もらえてしまう作品なのである。□

 

f:id:massy:20190507185514j:plain