大阪二紀展2019

 

恒例の大阪二紀展が始まりました。

 

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先日開会にあたってのオープニングのレセプションに参加しました。

華やかに見えるかもしれませんが、実は今、大阪二紀展では由々しき事態が起こっています。

レセプション会場に入って真っ先に感じたのです。

「え、これだけ........?」

ここ数年、出品者がどんどん減っていて、レセプション会場も昨年に比べ、またさみしくなったように感じました。

10年間発表を続けてきましたが、ここ数年でみるみる円卓が減っています。組織が痩せ続けているのです。

主たる原因は、若い人が絵画を描かない。というところにあります。
玉に出品があったとしても1,2回作品を出したらすぐに去ってしまう。
あるいは学生が社会人になったタイミングで仕事に時間をとられ、描けなくなった。と言って去ってしまう。
年配の方も去っていきます。体力の限界やご家庭の事情など。


世間的には、瀬戸内国際芸術祭や横浜トリエンナーレなどの芸術祭も華やかだし、美術展覧会の企画も毎年目を引く面白いものが出て来ていて、盛り上がっているというのに......。作家がどんどん減っているのです。

多くの表現手段の中でも、手間がかかり、お金もかかり、見返りも無い「絵画」という表現手段から逃げたくなるのでしょう。アニメや漫画やインスタレーション等、華やかなものが多いですから。


ファインアートの時代は終わったのか!?


否、そうは思いません。
なんだかんだで絵画の歴史も続いて行くものです。

取り組む人は少なくなっても、新しい人たちが作るものはやっぱり時代に関係のない強さを感じます。
時代がどうであろうと、環境がどうであろうと、自分が表現したいものに近づいて行く。僕らはそれを続けて次の世代の作家へバトンをつなげていく。ただ粛々と。ただそれだけです。


なんだか暗い話になってしまったけれど、大阪二紀展開催中です。

お近くにお立ち寄りの方は是非、ご高覧いただければさいわいです。□