姫路城でスケッチをした。
スケッチに出かけるのは久しぶりだった。
天気は秋の風が吹く快晴で、まさにスケッチ日和であった。
スケッチがうまくいったかどうかはわからない。
だけど青空の下で目の前にある景色を写生していた間、ただ「描きたい」という気持ちだけで描けていたように思う。
スケッチが出来上がったとき、ふと我に返ってそれを眺め「嗚呼」とちょっぴり落胆したりするのだけど、我を忘れて描けた。という気持ちよさが、そんな落胆をかき消してくれる。
スケッチは「ただ描きたいから描く」という、描くことに憧れた原初の気持ちに引き戻してくれる。
タブロー制作でこんがらがった気持ちも、今改めて原初の気持ちに引き戻し、再出発をしたい。□