映画「ボヘミアン・ラプソディ」(10点)
「なんだ、お前。QUEEN知らんのか。」
大学時代のアニメーション研究会部室にて。
6人入れば満席となる3畳の狭い部室で、せこせこと紙アニメを作っていたとき、先輩が「QUEEN持ってきたぞ!」と元気よく部室に飛び込んできた。
部室にある故障寸前のCDラジカセからQUEENの楽曲が流れ出した。それが僕にとってのQUEENとの出会いだった。雷に打たれたような天啓があったように思います。
当時はインターネットなんてものはない。先輩が持ってきてくれたCDのタイトルをメモしてすぐにレコードショップに走ったと思います。
フレディ・マーキュリーが亡くなったと聞いて最後に手に入れた「Made in Heaven」を聞いた時、号泣して泣き崩れてしまった。今しかない、というフレディの想いや時間が楽曲に封じ込められていた。楽曲を聞いて泣くという経験もそれがはじめてだったと思う。
あれから23年。「ボヘミアンラプソディ」という映画が世間を賑わせているという。
QUEENの自伝的映画作品なのだった。
はじめはミニシアターで上映するような生前の映像をつなぎ合わせたドキュメンタリーのような作品かと思っていたんです。が、実際は役者がクイーンを演じきるという壮大な映画だったのでした。フレディもさることながら、ブライアン・メイやロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンも本当にそっくりで驚いてしまいました。
ボヘミアン・ラプソディの誕生シーンは震えたなあ。
対して、スーパースターゆえにマスコミにプライベートをほじくられるような大変な体験をしたり、成功するほどに孤独や仲間たちの亀裂が生まれて行ったりするような影の部分も深くて震えました。
ラストシーンのLIVE AIDの再現は、本当にすごかった。
実際に、地球をゆさぶるようなステージだったと思うのです。
それが映像に再現されている。あたかも今フレディが歌っている会場に居るかのような臨場感で。
2018年の最後にこの映画に出会えて本当に良かった。
今日も読んでくれてありがとうございます。
劇場で思わず歌ってしまった....(ごめんなさい!)。爆音上映でもう一回みたいなぁ。□