休日の私

 

ある休日。

 

9:30AM。目覚めてすぐにパソコンに向かう。

楽天のポイントが月末に失効するとかで、何を買うかの選別を始めた。
滅多に飲むことができない新政No.6 Xtypeを買おうかと思ったが、以前飲んだこともあったし、なるべく知らない銘柄を。ということで、秋櫻、瑠璃を発注。失効するポイントをなんとか使いきることができたが、なんだかんだで1時間くらいが経ってしまっている。

発注を終えてから洗面をすませ、掛け布団カバー、シーツの洗濯をスタートさせる。次に、昼を見据えて米を3合洗い炊飯器を稼働させる。52分で米が炊き上がるので、その間、春の個展のDMの製作を開始する。
DM用の作品は、先日ようやく完成した。
心残りはあるけれど、拘りだすときりがないし、そろそろ発注しないとギャラリーへのDM納期に間に合わない。photoshopで作品写真を加工しながらレイアウトを考えていく。
炊飯の間の52分で終えるつもりが作業は終わりそうもない。仕方がないので作業を一時中断して、昼食の準備を始める。
冷蔵庫に食べきれていない鯵の干物があった。それをレンジにかける。15分。
魚が焼けるのを待つ間、個展に出品するペン画に手を入れる。15分程度の小さな時間だが無駄にはできない。1歩でも作品を前に進める。
魚が焼き上がるタイミングで米が炊き上がる。炊きたてのごはんで鯵の干物をいただく。美味い。
食べている間に、朝にスタートさせたシーツの洗濯が完了する。
食器を食洗器に入れて食洗をスタートさせ、その足でシーツを浴室に干す。
その後、ようやく個展DMの制作&発注作業に戻る。なんとか加工が終わって、ネットでの発注を完了させる。予定より30分のロスタイムである。

作業が終わるとすぐに落語の鑑賞にでかける。
会場まで電車で1時間30分。
車中で、1週間の夕食の献立と不足する食材を考える。
冷蔵庫のなかに残っていたものを思い出しながら、献立に足りない食材をリストアップする。落語を聞いた後に買い物に行こう。

落語は立川談春の独演会。
双蝶々と百年目の2席。
17時開始で終了は20時過ぎ。3時間ものボリューム。
楽しく、聞き応えはあったが、余韻を噛み締める間もなくスーパーに向かう。
復路の列車の中では、図書館で借りていたミステリーを読む。唯一の読書時間だ。

駅についたらスーパーへ直行。
今日は10%オフの日だ。
リストアップしていた食材を買い込む。
ビニール袋2つにわたる食材を担いで駐輪場へ。自転車に積んで自宅まで走る。
自宅についたら、スーパーで買った食材を冷蔵庫に移し、浴室で乾燥していたシーツを回収して、ベッドに戻す。

22時。ようやく訪れた制作時間。
2時間は描きたい。radkoでtokyohot100をスタートさせる。ラジオを友に2時間描く。腹が減ってきた。だが、食べたら頭が馬鹿になる。自分をいさめながら2時間しっかり集中して描く。時折、頭にご飯がよぎる。それでも描く。

描き終わると、5秒後に風呂。酒を飲むつもりなので風呂を先に済ませる。
10分で汗を流して、ようやく夕食にたどりつく。
時計をみたら0:00を回っている。
食事の時間が一日でもっとも楽しい時間だから、手を抜くことはしない。深夜になろうが遅くなろうが、きっちり作る。
日本酒を解禁しつつ、冷蔵庫に残っていた春菊、豆腐、椎茸、鰤のあら、大根などを鍋に放り込んでいく。残った食材だからこそ、鍋はいっそう美味くなる。

鍋をつつきながら、一日を振り返り、ほぼ日手帳に記録しながら、ブログを書く。

2時30分。ようやく一日の終わりが見えてきた。

そろそろ眠る時間である。

1秒も無駄な時間はなかった。だけど、今日もやりたいことの半分もできなかった。
全然時間が足りない。どうして1日はこんなにも短いのか。神を呪う。

今日はほんとうに休日だったのだろうか。

だが、どれだけ主観が忙しかろうと、客観が期待する仕事ができていないのであれば、それは暇人なのである。

ときおり世界を恨みたくなる。

許しを乞いたい気持ちになる。

でもやっぱり世界にとっては、僕は暇人なのである。□