付録の時代

 

書店の店頭で見てびっくりした。

 

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なんと、小学館の雑誌「幼稚園」の付録に、セブン銀行ATMである。

 

なんで、セブン銀行のATM!?

しかも、幼稚園児向けの雑誌の付録に!?

あまりの想像を絶する変化球に、本屋の店頭で、一瞬停止してしまった。

今や、幼児のおままごとでも、落ち葉を使ってお札がわり。なんていう時代はもうとっくに終わり、ATMやらスマホを使うことが当たり前になっているということだろうか。

 現代の大人が、子供向けのおもちゃや付録を、いろいろなリサーチや、知恵をふんだんにしぼりながら、生み出されたのがこの付録なのだろうから、直観であーだこーだいっても、すべりそうなのであるが。とりあえず、なにか言いたい気持ちです。

なんて、ませているのだ。

表紙には「おさつは12まい!」とある。

「枚」の漢字を読めない幼児に、ATMの意味はわかるのだろうか。

 幼児はいったい、どうやってこれで遊ぶのか。見てみたいものだ。

という以前に、じつは僕自身が遊んでみたいものなのだが.....(爆)。

 

付録と言えば、小学生のころに、学研の学習と科学を購読していて、毎月届くのを心から楽しみにしていた。
雑誌の面白さもさることながら、付録が本当にすばらしかったのである。
今振り返っても、学研がつくりあげた付録の数々はアイデアや工夫にあふれていたし、センスもあり、先進的でかっこよかった。本当に優秀な人たちが作り出していたのだろう。

今、当時学研を楽しんだ、大人になった僕らに向けて、学研から大人向けの「学習と科学」が販売されている。

 

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かつて雑誌の付録で、レコードプレイヤーというのはあった。
ソノシートと呼ばれるビニールで出来たような薄いレコードのようなものと、それを再生させる段ボールでできたプレイヤーもどきがついていたのであるが、音が出た記憶は一度もない。

一瞬、その再現かと思ったが違う。

なんと、これは「レコードそのものを作る機械」なのである。(当然再生も可能)

 

この「大人の科学」シリーズは随分以前から不定期で発行されていて、からくり人形、ミニギター、プラネタリウム、カメラなど、当時学研の「学習と科学」を楽しんでいて、今大人になった僕らに向けて、当時の思い出を壊さずに、今なお驚かせ、楽しませる付録。というコンセプトでリリースされているのである。

毎度毎度そのねらいどおり、驚かされていて、学研のブランド力に舌を巻く気持である。

ちなみに値段もしっかり大人向けで、レコードメーカーは、レコード10枚付きで¥9000程度である。

もはやクラウドファウンディングで新商品を開発しているベンチャー企業のような水準である。

 

大人になってもなお子供の僕らを、これからも楽しい付録で驚かせてほしいと、願います。□