夢十夜 Season5 第五夜

 

こんな夢を見た。

 

学校だか会社だかで、万博を開催することになり、グアテマラに関するパビリオンを企画することになった。

会場を体育館として、顔が見えない仲間たちと、グアテマラをイメージした巨大な張りぼてのモニュメントを作り上げた。

不気味な仮面を巨大化させたようなもので、土や風、草、木を組み合わせた野性的なモニュメントが出来上がった。

モニュメントは2基作り上げた。

あとでできた1基は、観覧者体感型で、備え付けの光線銃のようなもので、モニュメントを撃つことで、色や形を変えるという凝ったものだったが、観覧者が殺到して撃ち続けたせいで、モニュメントは形や色を不気味に変えて、廃棄物のような変わり果てた姿になっていた。

グアテマラのモニュメントをつくったものの、グアテマラに行ったことがなかった自分だったが、同じスタッフの蜜塩さんが、グアテマラは九州からつながっているからすぐに行けるよ。と言い出した。

地図を見ると確かに、鹿児島のすぐ南あたりにグアテマラがあるのがわかった。

だが、また別のスタッフが、グアテマラに日本国内から入るのは密入国になる。とても危険だというコメントをした。

グアテマラに正しく入国するには、アフリカの南から回り込んで北上しないと正規ルートではなく、日本から入った場合は、命の保証がないかもしれないようだ。

蜜塩さんは、それでも、大丈夫。と一言いうとグアテマラに日本側から旅立っていった。

高速道路が海の上を走り、はるか向こうの山の先がグアテマラのようだが、そこにある漠然とした不安に自分は入っていくことができないでいる。

ちなみにグアテマラはアフリカではなく南米だ。□

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