暮らし系

 

暮らし系動画というのが人気らしい。

 

日々のシンプルで美しい生活の様を動画に記録、公開し、今や200万人が視聴登録しているという。この動画を公開しているのは若干26歳の青年とのことである。

ぼくらが業務や家事に忙殺される日々の中、ないがしろにされがちな「暮らし」の優先度を最優先にして、その大切さや楽しさ、美しさを訴えかけてくる。それが、心のどこかに深く「刺さる」。

誰もができそうでいて、できない生活スタイル。誰もが日々やりたかったけれど、実践ができていなかった生活スタイル。それを目の前で実践しているからこそ、これだけ多くの人々の注目を集めるのだろう。

 

「美しい人になること」が人生の最終ゴールだと思っている。

 

毎日朝8時45分から始まる多くの業務に埋もれ、22:00まで仕事が続くような日が続いたりもする。そこには「暮らし」を楽しむゆとりはない。
但、昨今のコロナウィルスのおかげだろうか、テレワークが容認され、業務の合間に軽く買い物に出たり、調理をするような余裕を差し込むことが可能にはなり、暮らしに割り当てられる時間は増えたように思う。自分なりに、その狭い時間の中で、食事の時間や余暇の時間をゆっくり楽しむ工夫はしてきたつもりだ。
でも、この動画を見るとやっぱりまだまだだと思ってしまう。
動画が発信するような、

「暮らし」>>「業務」

というスタイルはほとんど実践できていない。

自分は、なにもかもが「中途半端」である。誘惑やら社会的圧力やらを押しのけて、どうしても大切なものに一途に邁進することができない。どこかでブレーキがかけられて、両方のいいとこどりをして、八方美人のようなところに落ち付いてしまいがちだ。

毎日、業務を終えた後、ささやかながら美味しい食事とお酒を楽しんで、ブログを書く。ミステリーを読む。絵を描く。
けれど、それらの活動が社会的な価値になることはない。
多くの人の共感を呼んで応援してくれる人が集まるような活動にはなっていない。
取り組みが中途半端だからだ。
多くの人の共感するものに直結していくにはもっとシンプルにして、もっと徹底しないといけないのだろう。
自分がかかえるそういう「できていない」というコンプレックスを、すこしずつ削り落としていって、いつかそれがゼロになったとき、自分の活動がもう少し社会とつながっていたらいいと思う。

そうして、昨日よりはもう少し、日々の暮らしを大切にしたいと思います。

動画にいろいろ教えてもらって、また今日から出発します。□

 

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