Trick or Treat!
ハロウィンです。
2020のハロウィンは、湯どうふです。
「こんなの、湯どうふじゃない」
今晩は湯どうふだ!とたからかに宣言したものの....。
だめですね、僕は鍋が好きすぎるのでしょう、どうしてもいろいろと入れようとしてしまうのです。
やっぱり鶏肉はほしい、春菊もほしい、椎茸もほしい、あれもほしい、これもほしい.....と詰め込んでしまい、挙げ句の果てには、豆腐が他の具に埋もれて、ちゃんこ鍋になってる。
しかも、「湯どうふって、そもそも絹やんな」........!
痛恨の木綿豆腐。最早、湯どうふのアウトローである。
イメージって、ずれるものですね。
僕が頭に思い描く湯どうふのイメージと、妻が思い描く湯どうふのイメージは、同じ「湯どうふ」という言葉でつながってはいたものの、蓋を開いてみたら、全く異なるものだったのです。
お互いが頭の中に思い描くものというのは、視覚化されておらず、勝手にめいめいが理想の形を思い浮かべてる。だけど、それが具体的に1つに表現されたとき、はじめてそこで、叫ぶのである「イメージが違う!」と。
イメージ合わせというものが、いかに大切かを思い知ったのでした。
.....てな背景があった上での、ハロウィン湯どうふ(リベンジ)なのであります。
しっかり絹を用意して、具材も、豆腐以外には春菊と椎茸に限定。
大変シンプルで美味しい、まさに京都的な「湯どうふ」が実現できたのでした。
引き算をする。削っていく。
ということによって、ものごとはシンプルになってより美しくなる。
湯どうふで今一度、シンプルの美学を学び直した気持ちがします。
それにしても、ハロウィンに湯どうふって。我ながら面白くてにやりとしてしまう。
輸入文化を磨きつくすことにたけた、日本人だからこそのハロウィンの一つの形なのではないか、とも思ってしまうのである。
日本のハロウィン、最早、オリジナルよりおもしろくなっちゃったんじゃないか。□