夢十夜 Season5 第八夜

 

こんな夢を見た。

 

上司から、宇宙出張の指示が来た。

 なかなか重い業務だから頼むのは心苦しいんだけど....。

そう言う上司も同行するということで、気まずそうに依頼する姿を見て、断る理由もなく宇宙に行くことになる。
上司のN北、一緒にプロジェクトを進めているH崎とその部下N村らが宇宙出張に出る。
実家の建物そのものが宇宙船になっていて、一堂が実家の2階に集まった。
畳の上に煎餅布団を並べて全員で横になっていると、ゴゴンという音と共に浮遊感があり建物全体が宇宙に向けて飛び立った感触があった。
窓から入る光が消え、部屋は真っ暗であったが、眠るもの、業務を進めるもの、なにかの準備をするもの、宇宙での業務の相談など、めいめいが活動をしている。

目が覚めると窓から昼の光が入ってきている。

もう宇宙に到着したのかと窓を開けると青空が見える。視線を下すと実家の隣に立つ家々もそのままである。なんだ、地球から見る景色や空と全く変わらないじゃないか、と若干の失望を感じた刹那、空に巨大な地球が浮いているのが見えた。
アフリカ大陸や中東の形がはっきりと見える。さらに国境が点線で書かれていて、個々の国名までが日本語で書かれているのが見える。
地球儀か。丁寧すぎだろう。と思いながらも、宇宙に来ていることを実感した。□