酒を我慢する。
一日で夕食の時間が最も楽しい時間である。
それを楽しくしているのが酒である。
一日をなんとか無事に乗り切った自分へのご褒美に、麦酒やら、日本酒やらがどうしてもセットになってついてくる。
たくさん飲むわけではない。
せいぜい缶ビール1本、日本酒をぐい吞みに1,2杯程度である。
が、一口でも酒を飲んでしまうと、その日のその後のほぼすべての活動は不可となる。
ゲームも。読書も。テレビすらも。
強いわけではないから、ちょっとだけでもすぐに気持ちよくなって、頭も体も働かなくなってしまう。
個展の制作に入り、食後も制作をしなくてはならない日が今後続いていくことになる。
酒を我慢する。
我慢しなくてはならない。
数年前は「えい」と腹筋あたりに気合を入れたら酒のことなどすっかり忘れて制作に没頭できていたような気がするのだが、すべてコロナのせいにするのも卑怯な気もするが、すっかり酒浸りになってしまった。否、酒浸りというほど飲んでいるわけではない。食事に少量の酒を合わせていただくのが癖になってしまった。ということだ。
それにしても、お酒のない食事のなんともさみしいこと。
真冬の夜の誰もいない真っ暗な河原で、冷たくなった残り物のピラフを一人で食べているような気分である。
これもある意味のリハビリなのだろう....。合掌。□