食事と制作

食事について書きたい。

 

1.準備をする。

2.食べる。

3.片付ける。

 

これらワンセットで「食事」だと考えている。
というか、それが体に深く沁み込んでいる。

 

2だけを食事だと考えている人がいる。

1や3を面倒という。
食後の食器を放置し「後で片付ける」と、別のことを始める。
僕にはこれが「食事を途中で放り出した状態」に見える。
いつになったら食事が終わるのだろうかと思い、少しやきもきしてしまう。

同じように絵を描くときについても同じようなことがある。
描き終わっても、面倒だと、パレットに油絵具を出しっぱなしにして放置する人がいる。結果、残った絵の具がパレットにこびりついてしまい、どう洗っても落ちないことになる。
それを「自分の制作の歴史だ」と展示して見せびらかす作家もいるが、それは大物にならない限り通用しない。多くの者はたんなる杜撰な人と見られてしまう。

 

1.絵具を出す。

2.描く。

3.片付ける。

 

描くことも、同じだ。


結局、自分の中で「1セット」と決めるだけのことだと思うのだ。

 

食事にも、製作にも、「小さな覚悟」が必要なのだ。□