又吉直樹氏が芥川賞受賞後、2作目、3作目の小説についての取材で、
こんなことを言っていた。
10作品目くらいにはこんなふうでありたい、というような目標はあるが、
その間の作品はそれに向かう途中だからあれこれ言われても気にはしない。
一般の企業でも中長期計画というものを立てたりする。
目先の1、2年のことではなくて、10年、20年後にどうなっていたいか。
そしてそこから逆算して、その過程として、明日何をするかを考える。
個展についても、同じような考えで行きたいと思う。
これまでは1年ごとにいきあたりばったりでコンセプトを考えていたが、1回で全ての自分の課題をクリアすることはできない。
やりたいことが散文的に散らかっているのなら、10回目くらいにどういう姿でいたいかを見据えて、2回、3回、、と回数を重ねながら目指したいところに近づいていくのが良いと思う。
今やりたいあれやこれやは5つくらいあって、それを1つ1つトーナメントにかけていって、10年後には1つに絞り込む。そういう制作をしていきたい。□