小樽のラジオ

 

加藤さんと山口くん が楽しい。

 

ラジオ番組でありながら映像化も決まったようである。

 

二人が故郷の小樽の町を歩いている。

ラジオは声のみだけど、それでも二人が小樽を歩いて、出会った人と話したり、美味しいものを食べたりして盛り上がっているのを聞くだけで、作り込まれた旅行番組よりも、身近で特別な楽しさを感じる。

 

小樽を訪れたことはないが、実は20年ほど前に、小樽の女の子とメールを交換していた時があった。
今ではあまり聞かなくなった「メールフレンド」というやつである。

当時、ホームページを開いて、作った絵とか、エッセイとか(それは今このブログに継承されている)、映画の感想とかを定期的に発信していたのだが、ある日、それをみた小樽の女の子から「友達になってほしい」というようなメールが届いたのだった。

当時は今のようにインスタだのFecebookといったSNSはまだ無くて、ネットで知らない人、ましてや異性が出会うことなんて稀な頃だったから、突然の異性からのメールにドキドキした記憶がある。

女の子の方は、あまりたくさんはメールは書けないということで、月1くらいでお互いの環境のことを伝えあいましょう、という要望で、細くメールの交流を続けていた。

恋愛のような感情は持ってはいないつもりだったのだが、メールフレンドという存在にこちらが期待を乗せすぎたのだろう、月1以上のペースでメールを返してしまったことが、少しずつ女の子の方にはプレッシャーになってしまったのかもしれない。そのうちメールの交換は自然に消滅してしまった。

 

「メールフレンド」の前には「ペンフレンド」なんていう存在があった時代もあった。
それはさらに手書きで郵送したりするわけだから、さらにゆっくり長い交流だったと思う。

 

ふと、あのメールフレンドは、どんな女の子だったのだろうかなんてことを考えると、果たして、本当に女の子だったのか、ということすら怪しい。もう少し年配の人だったかもしれないし、そもそも女性ではなかったのかもしれない。
今や答えは完全に過去のものになってしまったけど、それでも、小樽の天気とか四季とかが書かれた、何通かのメールは小樽と言う場所への漠然とした友好的な気持ちとなって残っている。

コロナが落ち着いたころには、久しぶりに北海道にも、小樽にも訪れてみたい。□