熱中症になりかけた。
否、なったのかもしれない。
歳をとったのだろうか。
6月にエアコンを使うなんて、これまで一度もなかった。
どちらかといえば、真夏のサウナのような部屋であっても、ぎりぎりまでエアコンは使わずに耐える。そして描く。というような生き方をしてきた。
それが自分を自称・鉄人と呼ばせしめていたし(呼んでいたのか)、自分を勇気づけていた。
これまでも、これからも、ずっとその調子で行くつもりでいた。
だが、やられた。
熱さに耐えるにはそれなりの体力がいる。その体力を消耗されながらも、なおかつ制作をしていたのだから、我ながら鉄人たる体力をもっていたのだと思う。
だが、いまや暑さに耐えるだけの体力でもう、底が付いてしまうのだ。その上、描くなんてことは到底できそうもない。ただ暑さに耐えるだけでほとんどの体力が失われてしまうとは。
コロナ禍で長い籠城生活をしていたことが、じわじわと基礎体力をうばっていたということだろうか。
椅子に座っているだけで、どんどん体力を消耗し、座っていられない。横になりたいと思う。
水を飲んでも飲んでも喉が渇く。疲れる。とても仕事がはかどる状態ではない。
結局、エアコンをつけて、水分をとって、たっぷりと眠ることで、この事態を解消させざるをえなかった。
自惚れは危険である。
体調を崩しては、本末転倒だ。
エアコンをつけたり消したりすることは、かえって省エネではなくつけっぱなしよりも多くの電力を消耗するとも聞いた。
むしろつけっぱなしにするくらいの方が効率はよいようだ。
エアコンの使い方、熱中症への対策、真剣に取り組む夏になりそうだ。□