ととのう。という言葉がある。
とてもきれいな言葉だと思うが、最近あまり聞かない。
普段の自分を振り返ると「ととのう」どころか、もう、めっちゃくちゃに「散らかっている」。
物理的にも、精神的にも、である。
だからこそ「ととのう」に憧れるのだろうか。
サカナクションの山口一郎が、「加藤さんと山口くん」で、加藤さんをひっきりなしにサウナに誘っている。
サウナが苦手な加藤さんに「本当のサウナを教える。限界まで耐えてから水風呂に飛び込むことで、体がととのう」と、猛烈に誘っている。
温泉に行ったりすると、浴室の隅にサウナ室があったりするが、これまで自分もあまり積極的に入ったことはない。
どうもサウナは「汗を流して痩せるため」という印象があって、自分がこれ以上痩せてしまったら、もうミイラになってしまうじゃんか。と思っていた。
だけど「体をととのえる」という目的ならば、サウナにも行ってみたい。
長期にわたる自宅籠城。
運動不足。
酒びたり。
寝不足。
そんなものが、長く積もり積もっていたのだろう。
この週末、死んだように眠った。
朝10:30くらいまで眠っていたが、起きてもあまりすっきりしない。
全く力が湧かず、起きて席についてからも30分ほどうとうとする始末。
ほとんどこれといったこともせずに、夜を迎え、夕食を食べてまた眠る。
結果、この日は、12、3時間は眠ったのではないか。
そしていつもよりだいぶ早く布団に入った。
これほど睡眠に時間を割いたのはとても久しぶりだった。
その翌日、もう信じられないほど頭と体がすっきりしていたのである。
昨日までの自分が嘘であるかのように。
まるでスキップで階段を駆け上がれるのではないか?という位に、心も体もかろやかなのであった。
長く長く続いていた睡眠不足が、体に疲れを地層のように蓄積させていて、もう限界の限界、手遅れの直前まで来ていたのだと思います。
この睡眠で、確実に自分の状態は「ととのった」のであった。
普段、どうしても時間貧乏になって、あれやこれや詰め込んで、その日にしがみつき、夜更かしが慢性化してしまっていたけど、やっぱり最後は「睡眠でととのう」のです。
睡眠で、生きることの質がはっきりと変わる。
今更ながら、強く感じました。□
追伸:いづれサウナは挑戦してみたい。