ゴーストオブツシマ その3

 

ゴーストオブツシマを終えた。

 

メインストーリーを終え、全てのサブストーリーも終えた。

全てのお稲荷さんを回り、全ての温泉を巡り、全ての蒙古の品を集めつくした。

 

これだけやり込んだゲームはここ近年には無かったと思う。

それほどこのゲームはおもしろかった。

作り込まれた美しい対馬オープンワールドの隅々まで、歩きつくしたかった。見極めたかったのである。

お稲荷さんを探すことも、命がけで神社に参拝することも、蒙古の品を収集するのも、すべてが楽しくて仕方がなかった。

 

オープンワールドと言えば、ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドがダントツで、その完成度に圧倒された。

オープンワールドに触れた初めということもあり、大きな衝撃が脳裏に刻み付けられてしまったため、当分の間は、これを超えるゲームには出会えることはないだろうと思っていた。

だが、わずか数年と待たずに、ゼルダに匹敵するオープンワールドが登場したのであった。それがゴーストオブツシマであった。

 

同じオープンワールドでありながらも、ゼルダの伝説のようにどんなに高いところから落ちても、パラグライダーでゆっくりとおりてこられる。というような爽快感は、ゴーストオブツシマには、無い。

高いところから落ちれば、それは人間、死ぬのである。

だが、そのリアルな作られ方こそが、このゲームにとってはむしろ自然であった。

蒙古に占拠された村に潜入し、後ろから忍び寄り、一人、また一人、と片付け、村を開放していく爽快感は、これまで作られてきた多くのステルスゲームの爽快感を踏襲し、オープンワールドの旨味が加わり、やめられない、とまらない、かっぱえびせんのような味わいを醸し出した。

 

ようやくすべてをやり切った!と宣言したばかりだが、本日これまた、ディレクターズカットとして、新たなシナリオがリリースされる予定である。

対馬を離れ、今度は壱岐の島での物語が始まるようだ。

まだまだゴーストオブツシマワールドからは離れられそうにない。□