WBC2023

 

WBCワールドベースボールクラシック

盛り上がっている。

 

普段スポーツはあまり観れていない自分なのだが、

せめて国民一丸となって応援できるこんな機会には、

皆で一緒に騒いで楽しんでもいいじゃないか。と、

自分をテレビに向かわせて積極的に楽しんでいる。

 

普段からずっと

「ビール片手にスポーツ観戦」という姿を夢見ているのだけど、

全く実現できずに長い時間が過ぎてしまっていて、

この機会にようやくその姿を実現できることに感謝している。

やっぱり「ビールにプロ野球」というのは最高の娯楽である。

 

先日の、日本とメキシコの準決勝の村上選手のサヨナラ勝利には

本当に驚いてしまって、大声で「村神様!」と叫んでしまった。

 

そんな興奮をする自分に、細君がふと尋ねてきたのである。

 

「野球のルールを知らない。どんなルールなのか?」

 

誰かに野球のルールを説明することをしたことは、

これまで無かった。

勿論基本のルールは知っている。

だけど、改めて問われてみると、

何からどう説明してよいのか、言葉が出てこない。

 

ピッチャーが玉を投げる。バッターが打ち返す。

打ち返して玉が転がる間は、バッターはランナーとなり

1,2,3塁、ホームベースの順に走ることができる。

ホームベースに戻れたら1点が入る。

走っている間に、塁に送球されたら刺されてアウトとなる、

 

.......なんていうことを、たどたどしく言葉にはしてはみたが、

話している自分ですら、自分が何を言っているのかわからない。

ので、相手が理解できているるはずがない。

実際、細君の頭上には「?」が浮かんでいた。

 

これは「プレゼン」である。

一言で説明のつくものであれば、答えるだけで終わりだが、

何かの仕組みや考えについて、

筋道を相手に説明して理解してもらう、となると一気に難易度が上昇する。

話の上手い人や、深く理解ができている人であれば、

即興で言葉を並べて、その場で説明ができたりするのかもしれないが、

自分にはそんな素養はない。

頭の中に有る言葉を箇条書きにするなりして書き出して、

取捨選択したり、磨き上げたりして、準備をしなくては伝えられる自信がない。

 

でも、改めて考えてみると、

世の中ってほとんどが「プレゼン」なのではないか。

 

映画の感想を相手に伝えるのだって、

これから観る人に、内容を深く語ることなく、

観たいという気にさせるように言葉で伝えるのもプレゼンだし、

ある意味、自分が描いている絵画だって、自分が感じたことを

観る人に伝わるように描く、という点でプレゼンなのである。

 

プレゼンというものは、業務とか仕事だけでもなくて、

余暇や娯楽にだって必要だということを、WBCで思い知ったのです。

 

ふだんから、どんなことでも「なんとなく」ではいけない。

正しく伝えることを意識して、考えて、言葉にしていかないといけないのだね。□