制作は、昨年の個展の続きからスタートする。
昨年の作品を改めて眺めてみた。
属性をどんどん切り捨てて切り捨てて、平面化をかなり強くすすめようとしていたが、
ねらいどおりにいかず、結局どっちつかずの絵になっている。
ここからスタートした時、選ぶ道は二つある。
さらにもっともっと過激に平面化を進めて、もう何を描いたかもわからないくらい「モンドリアン」にしてしまうか。
または、木を植えてみたり、雑草をはやしてみたり、もう少し属性を書き戻して、何を描いたかがわかるように、一応は景色の絵なんだ、ということを見る人にわかるようにするか。
だけど、モンドリアンにしたら、もう絵画というよりグラフィックデザインになってしまうことは実験済みである。それはもう絵画の仕事ではない。そこを突き詰めたいのなら、グラフィックデザイナーになってしまったらいい。
かといって、景色の絵に戻しても、また中途半端なところに戻って、なにやってんだ状態になって、頭を抱える未来が見える。
どっちにも行けない。
1年頭の中で熟成させてみたら、何かの突破口が生まれていたりもするかと期待していたが、結局何も変わってない。
課題はまったく風化などせず、何年たっても、ずっとそのまま脳みそにこびりついている。
さて、どうする家康?
じゃなくて、どうする増田力也?□