★5年越しのぐい呑み

 

日本酒を愛している。

 

よりうまい日本酒を追い求めることに加え、

よりうまく呑むための器も求め続けている。

 

これまでに備前焼、輪島塗、村上木彫堆朱などのぐい吞みを手に入れてきたが、2019年に熱海のMOA美術館でみつけたぐい吞みが忘れられない。

 

ガラス製で、白地に赤のつよいドットが焼き込まれている。

見つけた当時、とても大きな衝撃を受けたが、値段もやや高めで、

持ち合わせがなく、あきらめたのだが、以来何かにつけ思い出されていた。

 

たいていのものは、直ぐに忘れてしまうが、そんなことが5年も続いた今、5年間もずっと想い続けていられるものなんて、もはや充分買うに値するものなのではないか?...と思い至り、作家に直接連絡を入れた。
幸いにも在庫が残っており、手に入れることができた。

 

改めて手にしてみても、デザイン、手触り共に大変素晴らしい。

 

毎晩の一杯が楽しみになる、人生最高の逸品が、5年越しで手に入った。□

 

massy.hatenadiary.jp