嗜好を探す読書の旅

 

ミステリーが好きである。

 

もっともっと!

もっともっと!!

はらはらして、気持ちよく騙されたい。

 

読めば読むほどに欲望が増幅して、

ミステリーへの渇きが日に日に強くなっていく。

 

だが、同時に、最近は結末を知った後の「失望」や「喪失感」のようなものが強くなってきている気がする。

犯人は誰?トリックは?といったなぞかけと、なぞへの答えだけを追い求めて読んでいると、その欲望を満たしてくれる、すっきりした、快晴のような解答を魅せてくれるミステリーはとても少なくて、読んだ後に落ち込むことが多い。

このままこのスタイルの読み方を続けていくべきかを思案することが多くなってきた。

 

自分のほんとうの嗜好はどこなのかを改めて問いかけながら本を探す。

 

ミステリーが好きだ。だがそれに加え、ホラーも好きだ。

ただ犯人が誰かだけではなくて、怖いというような要素でも楽しめるものであるなら、仮にトリックや犯人に納得がいかなかったとしても、満足を得られるのではないか。

例えば、ファミコン探偵倶楽部の面白さは、横溝正史作品につながる怖さがあったことによる満足だったような気もしている。

もっと舵を切れば、ミステリーではなくとも、ただ「怪奇」「ホラー」という作品ではどうか、とも思う。長く手を出せていなかった、ラブクラフトとかドグラマグラに踏み込んでみてもいいかもしれない。

 

自分の本当に好きなものを、刺さるものを探す、読書の旅。

これはなかなかおつなものだ。□