1位 大谷翔平50-50
2位 パリ五輪
3位 大相撲春場所 尊富士優勝 新入幕で優勝は110年ぶり
あまり熱心にスポーツ観戦をしていない自分だが、大谷翔平選手の活躍は次々と目に入ってきた。すなわち、それほど世界の注目を集める活躍をしていたのだろう。本当に同じ人間なのかと思ってしまう。
通訳が野球賭博問題を起こし解雇される問題があり、そんな中で新しいチームに移り、ホームランを量産し、ホームランボールは60億円となり、ワールドシリーズ制覇って。一年中、何かしらの話題を出し続けていた。この1年を総合的に象徴するすごい仕事をしていた人だったと思う。ただそれだけに、流行語大賞が何故「ふてほど」なんだ?と未だに納得がいかない。
今年のもう一つの話題といえばパリ五輪だろう。
どうにも刺さらなかったセーヌ川での雨の開会式。川の水と同様、流れていく開会式は、従来の立派なスタジアムで開催される開会式と違い、同時多発的にいろいろな箇所で繰り広げられる演出をカメラマンとしても取りこぼしそうな段取りだったのではないか、観ている自分も見たいところが見られないような強いもどかしさがあったし、そもそも演出もあまり刺さらなかった。川の水質が低いために競技ができないというような事故もあり、パリという言葉の華やかさと現実のそれほどでもないという幻想がもろにこの大会で見え隠れしたような大会であったと思う。
競技で印象に残ったのは、まず、ブレイキン、クライミング、スケボーといった新しい競技だ。十代の若い人たちがすいすいと壁を上ったり、巧みに踊ったり、バランスを取りながらスケボーを駆使している姿に新しい時代を感じた。
そして、敗北。バレーボール男子日本。VSイタリア、VSドイツ。知らぬ間に世界ランキングを上げていたと期待をもって見ていたが、そこから負けるか?というきつい逆転負けが連続した。卓球女子の平野美宇選手や、張本選手も同様、立ち直るのにも時間がかかりそうだと思ってしまうほどの痛い敗北をたくさん見たように思う。柔道の阿部詩選手の敗北も。
体操やフェンシング、馬術など華々しい結果を残す競技もあったのだけど、ともかくも負けの痛みがより強く印象に残った。□