できてるものを、わざわざ破壊して、
取り返しのつかない状態になる。
もう何十回も何百回も繰り返している。
やっぱり壊さない方がよかったと後悔するんだ。
わかっているのに落とし穴に落ちる。ばか野郎なのだ。
地図も磁石もないまま、大海原の真ん中にいかだで放り出されたような。
どうやって陸にたどり着くの?という途方に暮れた気持ちになる。
でも、なんとかして、どこかの島や陸にたどりつかないといけない。
目の前にある、目も当てられない状態の絵を、
なんとか見られる状態に作り直していかないといけない。
一手目の何が良かったのか。
一手目の絵はモランディの作品に似ていたのだ。
モランディも好きな作家の一人だから、偶然自分の中から出て来たモランデイに、やった!と思うんだけど、もともと頭の中にあったゴールイメージはモランディじゃないから。
やりたかったのは「描いていない絵」だ。
光や空気のような。
でも、もしかしたら、例えば最初から、シルバーホワイト、イエローオーカー、ローアンバー、テールベルト、テラローザ、ウルトラマリンだけで描くとゴールを決めて、一手で一気に描いて行ったらそれで完成できたのかもしれないとも思う(将来実験課題)。□