描き始めたときの、
今火を起こしたばかりのストーブのような感じ。
部屋があったまっていない。
手早く決めようとして、細かいところにちまちまと手を動かして、
絵が固くなっている。
やがてそれが「あー、もうだめだっ、くそったれ!」となって、
突然太い筆をもって、全部つぶしてみたりする。
すると、あれ、おもしろいかもしれない。ってなって、
そこからようやく「あったまった」状態になる。
かれこれ、1時間くらいかかっちゃっている。
いつも思うが、一気に気持ちに火が付く、サプリメントみたいなものってないかと本当に思う。
処方箋に行ってそういう薬もらえたらと思う。
ドーピングなしでハイになる方法をどんくさく毎日ゼロから探すのが、絵描きだ。
ミュージシャンが麻薬に手を出しているのは、それなのかもしれない。
手っ取り早く、ハイな状態になって、楽曲が流れるように頭の中に出てくるようなところまで、薬が一気に持っていってくれているのかも。
薬が欲しいと思うメカニズムをなんとなく、気付いた気がする。
もちろん、やらないけどね。
自分をハイにするのは、制作後のビールだけである。本末転倒だが...□