制作日記 2025大阪二紀展(6)出品まであと11日

 

取り急ぎ進めているS100x2の方だが、

正直なところ、やる気があまり沸いてこない.......。

 

準会員推挙が決定する前に、

一般での出品を目指して描いていたものだが、

準会員推挙が決定し、F130を描くことになり、

途中で描くのをやめていた。

が、今回展示スペースが潤沢にあるということで、

この機会に完成させバラック図からの「卒業」を

しようと思い、出品を決め、制作を再開した。

 

だが、今改めてバラック図に向かってみると、

最早このテーマから自分の気持ちが離れかけているのを感じている。

 

今も朽ち果てたバラックを見ると、その「人工物と自然が造りあげた偶然の芸術」にとても惹かれるのだが、この美しさを第三者に絵画を通して伝える、という当初抱いていた使命感が、今は、はがれてきてしまっている。無理だと。

この美しさを第三者に伝えるためには人生すべてをかけなくてはいけない。

しかもすべての人生をかけたとしても、結局第三者にはその美しさが伝わらず終わる可能性が高い。ということを、テーマは違えど10年以上も長く先輩が作品に取り組んでいる姿を通してなんとなく気づいてしまった。

自分よりも10年以上長く取り組んでいても、そんな程度しかできないのか、と。

同時に、それでもこのテーマに立ち向かっていくか、それだけの価値があるか、という自分への問いかけに、ゆらぎが生じてきている。

マーク・ロスコのような、突き抜け方をしない限り、この闇は突破できない。

そして自分にはおそらく、それだけの揚力がないことを感じている。

 

もう一回真っ白なキャンバスから描きはじめられるならば、もう少しはましにできそうな気もするが、そんな時間もないし、キャンバスもない。

やっぱり、これでいったんなんとか終わらせて、決別しないといけないな、と思っている。

というか、もう今の作品が描きたいんだよな、ふりかえるんじゃなくて。

前に進みたいのよ。とっとと。□