制作日記 U展(1)

 

「勢いを残したまま、作品を完成させる手法」

を確立させたい。

 

真っ白なキャンバスに下絵を描き、絵具をダイナミックにおいていく初期のフェーズは、まだ始まったばかりのこの作品の後先は考えていない。

モチーフも当初の構成がおかしければ、右へ左へと、落ち着く場所をさがしてどんどん動いていく。

そんなときに、当初考えてもいなかった、おもしろいものが出てきたりすることが多い。

だが、制作が佳境を超えて完成に近づくにつれ、その面白かったものが跡形もなく消えてしまっていることが多い。そしていつもそれを残念に思う。

あのときの勢いをそのまま、画面の中に残したまま作品を完成させられないか。と常に考えている。

 

手はダイナミックな動きのまま、絵の細部に亘る書き込みまで終えて、絵筆を置く。

 

100%ではないが、時折それができたと体感することがある。

その精度をあげていきたい。