S100の1枚目制作中(タイトル「楽園」)。
いろいろ触っているうちに、やっぱり、
当初画面の中にあった勢いのようなものが、
異質なものに姿を変えてしまった。
「変えてしまった」なのか、「変わった」なのか......。
制作中に見せる作品の表情は、手を入れるごとに、がらっと変わっていく。
笑顔が泣き顔に。泣き顔が怒り顔に。というように。
あるいは、これまで見せていたベクトルとは全く異なる方向に表情を変えていったりもする。
笑顔のままで、ゴールまで行きたい。と思ってみても、
それは本当に人間の表情のようなもので、ころころと変わっていくのである。
人間だって誰もがずっと笑っていられないように、絵だって表情を変えていくのだ。
画面の中にあった、良かったものは姿を消してしまったものの、
新しく表れたものは、また違った側面から光を見せる。
そんな変化を受け入れ、楽しみながら、
作品として最良な輝きを放つ瞬間を見極めて「完成」に着地させたい。□