オアシス

喫茶店の良さに気付き始めている。
スケッチブックと。鉛筆と。
漫画本1冊を持って行くのである。
そして飲めない珈琲をちびちびと
飲みながら、構成を考える。
多くの客が入り、去り、また入る。
その間ずっと構成に没頭する。
自宅に転がるような自分を惑わすものは
何一つない。ただひたすら没頭できる。
仕事場から逃げたい。
自宅からも逃げたい。
そんな僕が最後に辿り着いたのは喫茶店でした。
一人鍋に匹敵する僕のもう一つのオアシスです。□

今日の日本酒

醸し人九平次 黒田庄に生まれて、
(愛知県・名古屋市/萬乗醸造/評価:8点)

醸し人九平次 KUHEIJI | 萬乗醸造

かもしびとくへいじ。まずその音感がかっこいい。
飲んでみたい!!と思う。
そしてその期待を超えるほどの驚きに出会うのです。
開栓から日日醸されていく幽かな変化を楽しみながら。
山田錦が収穫された場所をGoogleMapで眺めながら。
少しずつ楽しんでいます。□

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匂う絵。

匂う絵。というものがある。

というか、絵描きにとって、
匂う絵。を描くことこそが
目標と言っても過言ではない。
「目で見る匂い」である。

バルテュス

デルヴォー

鴨居玲

藤田嗣治

彼らの絵からはぷんぷん匂う。
どの作品も初めて見たときは、
「キモチワルイ」のであった。
しかし何度も目に触れるうちに
この唯一無二の匂いが、快感に変わる。

国立国際美術館で開催中のクラーナハ展。
ドイツルネッサンスの作家・クラーナハ
彼の作品もまた上記作家と同等のプロセスを経て
自分にとってたまらない作家となっていたのである。

「キモチワルイ」から「カイカン」へ。

肖像画なのに、匂う。
クライアントからの依頼にしっかり応えながら、
自分が描きたい「匂い」をしたたかに描きこむ。
美しい女性を描いているのに、
見た目の美しさの後ろにある臭さを感じてしまう。
余程好きだったのでしょうね。発狂するくらいに。
自分ももっと狂気の中に行きたい。匂う絵を描きたい。□

 

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一日の終りに。

一日の終わりに、ほぼ日手帳を広げる。

目を閉じ、深呼吸して一日を振り返り、

今日起こったことを、思いつくままに

愛用の万年筆で書き出していく。

出来事。語録。ニュース。事件.....。

今日もいろいろあったなぁ。

音のない時間。片手には日本酒。

これが僕の小さな至福の時間です。

さーて明日はなにがおこるかな。

明日も平和な一日でありますように。□