2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

御礼

このたびの個展で、 絵を1枚、ご購入いただきました。 万年筆を使った小さな作品です。 僕のチカラではありません。 画廊のオーナーがファンと僕をつないでくれました。 高く売れたとか安く売れたとか。そういうことには興味はありません。 寝室の枕元に飾…

プロダクションノート6 ~ねらい~

個展開催の数か月前に書いた「個展のねらい」です。ほとんどなにも決まっていない時に、なんとなく書いたのだけど、今改めて見て、なんだかそこそこは当たっている(笑)。 ほんとうは着手したときのねらいと、着地した後の結末が、ぴったりとつながるのが理…

プロダクションノート5 ~看板~

全ての絵の陳列を終え、キャプションも付け、芳名帳もお礼状も配置した。 やっと全ての準備が終わった、あとはお客さんを待つだけだ! ..................と思ったのも束の間。 「あと30x50cmの看板が必要です」 入口付近に立てる看板に、展覧会名を書く…

プロダクションノート4 ~下絵~

僕にとって、下絵は絵画の「命」です。下絵を描かない作家もいますが、僕は下絵を必ず作ります。この下絵づくりが長い。1ピクセルのずれをも補正してモチーフを右に左に動かします。時にはモチーフそのものを差し替えたりもします。PC上で、スケッチブック…

プロダクションノート3 ~個展作品キャプション~

作品のタイトルはいつも後から決めます。絵画作品にはほんとうは言葉は不要だと思っています。言葉を足すということは絵という言語で表現できなかったことを言葉に頼る。という敗北宣言のように思っています。それでも制作した全ての作品を振り返り、俯瞰し…

プロダクションノート2 ~個展陳列計画書~

会場の地図を使って、どんな作品を作りどんな空間を作っていくかを考えます。もちろん会場に直接足を運んだりして広さも体感します。制作の状況やコンセプトの見直しが都度はいって、最後の最後までぐるぐると陳列計画は動きまくります。その結果がこんなか…

プロダクションノート1 ~制作進捗管理表~

個展制作に入るときは必ず進捗管理表を作って壁に貼ることにしている。 時間を見える化するのが一番の目的です。この表をいつも眺め、残日数と現状の制作を照らし合わせて、今余裕があるのか、ピンチなのかをいつも体で感じるようにしています。だらだらとな…

面倒礼賛

個展制作を振り返ってみて思ったこと。 「めんどくせえなあ」という独り言をかなり連発していたような気がします。 こんな感じで描きたい。とあどけなく思ったことを、実際に描き始めてみたりするのだけど、すぐに思ったようにならない障壁にぶち当たります…

今日の語録

「部屋のすみで少しだけピアノを弾き 地球の裏のだれかのことを想う そんな日日をこころから愛している 女神にそっと手紙を書いていのる いのる 」 (Yogee New Waves「Bluemin'Days」)

Yogee New Waves

Yogee New Wavesが気になる。 ラジオのヘビーローテーションで流れていた「Bluemin'Days」が耳に強く残った。 もしかしたらこの楽曲は2018年最高の一曲になるかもしれない。少なくとも現時点ではダントツである。 僕がこれまで聞いてきた多くの楽曲の演奏は…

制作日記

今朝、個展の制作が全て終わりました。 長いようで短い、短いようで長い制作期間でした。 実際の期間としては短いのです。3か月程度ですから。 でも精神的にはとても長い。 一体いつ終わるのか。本当に終わるのか。命を削るような日々でした。 でも振り返れ…

夢十夜 Season2 第十夜

こんな夢を見た。僕はテレビで大相撲観戦をしている。その日最後の取組まできたとき、突然その前の一番に物言いがついた。勝敗には全く違和感がなかったのだが、今更?というタイミングでの物言いだった。しかも、なんだかよくわからない屁理屈で勝敗に文句…

注意の極意

人に注意をするってとても難しいよね。ほんとうに難しい。 注意をされる人は、注意される前は大抵「自分が正しい」と信じている。 注意をする人は、相手が「正しい」と信じ込んでいる事柄を、180度反対方向の「誤り」であることに気付かせなくてはいけない。…

弱いのは酒ではなくて心。

疲れがたまっているのだろうか。 その一日の、全ての仕事が終わって、ほっとひといき食事をするとき。いつも必ず、少しのお酒をいただくのだけど、最近はビール一缶を飲みきる前に、落ちてしまうことがある。「ある」というよりも「多い」といった方が適切か…

弱音を吐く。

個展制作と業務の掛け持ちってのは、なかなかしんどくて。ほんとうにしんどくて。先日、アトリエの先生と飲んだ時にちょっと、こぼしたんです。 今後、個展の運用を2年に1回に変えて、個展の年とコンクール出品の年を交互に運用したいとか何とか。先生はとた…

ファンタジー

3月にアカデミー賞が発表されたけど、 何故、アカデミー作品賞は「デトロイト」ではなくて「シェイプオブウォーター」だったのだろう。 共に人種というものの問題を扱ったという点では大きな差はないと感じている。 人種問題を克明に視聴者に伝える力の点で…

免疫と期待

映画「デトロイト」がすごいらしい。 あまり褒めないアトリエの先生が珍しく絶賛していたから「これは観ねばなるまい」と思い、観てまいりました。中東戦争の地雷処理をテーマにした「ハート・ロッカー」、ビンラディン暗殺計画をテーマにした「ゼロ・ダーク…

夜型

僕は、夜型です。 夜になると目が爛々と輝き、いっそう仕事に夜に没頭してしまう。だからおのずと夜更かしのような状態になってしまう。 でも、朝型の人もいるし、夜型の人もいる。 これは体質なんだと思います。どちらが正解と言うわけでもないと思います。…

免許更新

先日、自動車免許の更新に出かけた。 手元に届いた更新のお知らせには、古い免許証と写真を持ってこいと書いてあった。5年前の免許更新では、写真を持っていかなくても更新できた、と記憶していて、今回も用意せずに行った。免許試験場に着き、順路に従って…

本流

個展してすごい。と言ってくれる方はいますが、 個展がよかった。と言ってくれる人は未だいない。 ここに問題の本質がある。 つまりただ愚直に続ける。ということと、いい仕事をする。ということには大きな隔たりがあるということです。 僕の仕事はよくない…

視線

楽しみにしてますっ。 キラキラした目で後輩が個展の案内状を受け取る。そんな視線を受けるたびに、ぼくはおびえる。絵の先生がたの視線は、なんだかんだで同じ描く人の視線だからむしろ怖くも無い。描かない人が、なにかサービスのようなものを期待して見上…

明日へ逃げる

調子が悪くて制作が思った以上に進まない日がある。 そんなとき、まるで世界の終りのような気持になる。 これからもう二度と描くことなんかできなくなるのではないか。 でもそんな日もぐっすり眠ってしまったら、翌日はすぐに絶好調に戻っていたりする。 追…

今日の日本酒

新政 colors 瑠璃 2016 -Lapis Lazuli-(秋田・秋田市/新政酒造株式会社/評価:10点) Colors カラーズ|新政酒造株式会社オフィシャルサイト ンマーイ! 僕の日本酒巡礼の火付け役となった「天鷲絨」以来のCOLORSシリーズだけど、やはり「瑠璃」も圧倒…

パーキンソンの法則

「パーキンソンの法則」というものがある。 Wikipediaには「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」とある。 例えば、ある仕事をするのに、一週間の時間があった場合でも、突然「1時間でやって」と言われた場合でも(仕事の量…

「やられた」という感覚

ホテルの予約状況や過去の販売動向をAIが分析して、最適な宿泊料金を決める。とあるベンチャー企業がそんなシステムを開発したらしい。 「やられた!」と思いました。 たぶんニュースが伝えたかったのは、今どきは商品の値付けですらAIが決める時代である…

ぎりぎり人生

いつもぎりぎりの生き方をしている。 3か月ほど前に届いた自動車免許の更新のお知らせだが、気付けば締切は今週中。みたいなことになっていてやっとこさ更新に向かった。先日ブログに書いた鞄の購入だって、鞄の底が抜けるところまで先延ばしにして、ようや…

個展案内

4/24~4/29に個展「第8回 増田力也展 ~詩情庭園~」を開催します。 京都御所を臨むギャラリーCreate洛にて開催させていただきます。 今回もいろいろな実験を試みた新作を多数展示します。 お近くにお立ち寄りの際は、是非ご高覧下さいませ。

鞄を買い替えた。 ずっと頭の隅に鞄を買い替えたいという気持ちがあったんだけど、いずれいずれ。と先延ばしにしていて。そのうち、使っている鞄の底が抜けるほど薄くなってきて、さすがに後にも引けない状態になってしまった。購入はほとんど衝動的だった。…

御破算

小さな寂しさと大いなる希望。 小さな希望と大いなる寂しさ。 春はいつも、そんな複雑な思いが一人一人の心の中にわだかまって、錯綜する。そしてそんな心の隙間に桜吹雪が春の風に乗って流れ込んでくる。 これまでの人や社会との関係を断ち、新しい人や社会…

夢十夜 Season2 第九夜

こんな夢を見た。 千葉の祖母の家を訪れたら、祖母の祖母が持っていた宝物が出てきたと騒ぎになっている。ふと見れば、知らぬ間に祖母の家は博物館のように様変わりして運用されていた。館長らしき人が、祖母が持っていたとされる4号サイズくらいの仏像のア…