今日のアニメ

 

アニメ「スーパーカブ」が素敵です。

 

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両親もいない。友達もいない。お金もない。趣味もない。

通学のために「スーパーカブ」を手に入れたことをきっかけに、主人公・小熊の世界が少しずつ広がっていきます。

 

真っ白な状態ではじまる主人公だからこそ、少しずつ色づいていく世界がとても美しく見える。小さな変化ですらも、大きな喜びとして伝わってくる。

 

山梨県北杜市を舞台にした美術。

言葉少ななキャラクターたちの存在。

それを彩る楽曲。

どれもが静かでとても美しい。

 

感性に響く上質な映像作品として心に届きます。

 

手に入れた「スーパーカブ」を窓からちらりと見てにっこりする小熊。

大切な宝物を見つけた喜び。

宝物を見守る喜び。

宝物がもたらしてくれる未来への喜び。

宝物が世界を広げていってくれることへの喜び。

そんな嬉しい気持ちが、静かに、強く、伝わってくる。

 

僕にとっての「スーパーカブ」はなんだろうな、と考えてしまう。

発売日に手に入れた書籍を紙袋から取り出すときのような気持ちかな。

どうやって描いたかもわからない自分の作品を見返すときのような気持かな。

 

ひとつひとつのシーンを観るたびに、ほっこりとする空気をもった作品です。□

 

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制作日記

 

変化を入れる。

 

籠城生活で頭がおかしくなるのは、変化がなくなるからだろう。

普通に外出できていたころは、歩くだけで勝手に変化が五感に入ってくるから、自然に摂取できていたのだけど、ずっと家の中にいたら変化ってやつがほとんど入って来なくなる。

家にはネットはあるけど、情報は自分から取りに行くものだから、100%のセレンディピティというわけでもない。本当の意味の驚きってのは、向こうからやってくるものだから。

家の中で心を壊さずに暮らしていくためには、いつも自分を揺らし続けるもの=変化を、自分で摂取しにいかなくてはいけない。
それを怠ると、どんどん精神が削られていってしまう。

 

いわば「心の栄養失調」というところでしょう。

 

家の中に居ながら、変化を取り込む方法をずっと考えてます。

料理であったり。ゲームであったり。制作でであったり。

食べる。眠る。呼吸する。に加えて、変化を摂取する。というのも必要なんだね。□

8ビットファミコン風アドベンチャーゲーム、愛

 

ファミコンアドベンチャーゲームの新作「凍える銀鈴花」をクリアして、そのゲームの強いインプットとなった歴史的傑作「オホーツクに消ゆ」のクリア動画を観たくなった。

 

オホーツクに消ゆ」への愛については、2019/3/21の記事でもくどいほどに書いたのでこちらにゆずるとして、

 

 

今にして新作のコマンドアドベンチャーゲームを作りたい。という、琳派のバトンのような活動がつづくほどの、強烈なインパクトを我々に与え続けた名作であったということを改めて確信する。

先行で発売されていたPC版のそれぞれのスペックにより、シナリオは同じであっても全く違うグラフィックで、観るだけでも楽しい。
しかも、その後に発売されたファミコン版は、シナリオ自体にも手が入って、PC版とは異なる犯人となっている。そんなことも、この作品の楽しさを記憶に強く焼き付ける一つのきっかけとなっていたと思う。

 

ファミコンアドベンチャーゲームのシリーズは、うれしいことに第三弾の発売に向けクラウドファンディングで資金が集められ、開発が進んでいるようである。

2022年の発売を心から待ち望んでおります。□