「私、盾なの。盾みたいな弁護士になるの」
(猪爪寅子@NHK朝ドラ「虎に翼」)
F130号2枚などとても描けそうもない。
この半年の自分はHPを削られ、
完全に弱り切っていて、
やる前からギブアップしていた。
が、1時間。
小さな時間であれ、どろんこになった。
キャンバスに絵の具が乗り始めた。
刹那、
「始まった。」と思った。
長い冬眠から目覚めたような気がする。
あるいは、長い間運用されていなかった灯台に灯がともされたような気がする。
絵から離れるほど、気持ちは弱まり、もうとても描くことなどできないと思い込んでいたが、灯が入ってみると、
あ、そうだった。自分は、描く人だったんだ。と思い出す。
じゃあ、やれるな。と思い出す。
やれる。
この絵はきっと、完成するだろう。
始まったんだ。世の中がどうであれ。家の中がどうであれ。
これが自分の「呼吸」なのだ。□
引っ越しの時に処分するか紛失してしまったモノ。
1.バガボンドの単行本
2.ウクレレ
3.Infobar2
処分した記憶はないものもあるが、
実際に見当たらないので、
やっぱり処分してしまったのだろう。
引っ越しの最後の追い込みの時は、
もう、なんでも捨てたれ!スイッチが入り、
もったいないフィルタがかなり緩くなる。
その勢いでおそらく処分してしまったのだろう。
処分したものの大半は、振り返ることもなく、
新しい生活が始まって、処分してよかったとなるのだが、
こうして、捨てなければよかったというものが出てくると、
やっぱり、モノは捨てられないなあと思ってしまう。
この4点は、心の底から後悔している。□
いい絵の定義
〇「ストーリー」がある絵
⇒ 見て、何を描いたかがすぐわかるモチーフが選ばれている。
⇒ 描いたもの(含・ストーリー)+にじみだすもの(個性)
(例)上野大賞のおにぎり・こじまの花瓶・みわこ
〇「ストーリー」が無い絵
⇒「抽象=ただ綺麗」で攻める必要がある。
二者択一
両方取ろうとするとどっちつかずになる。共存不可。
早急にどちらかを決めるべし。そして、ぶれないこと。
「バラック」はどちらなのか?
それが行ったり来たりしているから「ぶれている」扱いされる。
でもジャクソン・ポロックだって、あれだけすごい抽象を確立したのに、
すぐに耐えられなくなって、ぶれてるし。
たぶん、マーク・ロスコもしんどかったのではないか。
足元をたんたんと掘り続ける人生って、なかなかメンタルの厚さが必要だ。□
前回「独眼竜正宗」のことを書いたので、シミュレーションゲームの続きで思いだす作品について書く。
すべて個人的な主観のうろ覚えなので嘘も交じっていると思うけどご勘弁。
□ 三国志 中原の覇者
これは傑作だった。「独眼竜正宗」の失敗を糧に(?)ナムコが仕掛けたシミュレーションゲームの第二弾(だったと思う)。三国志といえば光栄だが、そちらは当時の自分にはまだ本格的すぎたし、そもそも価格的にも1万円くらいしていて「小中学生にそんなゲーム買えるかっ」という気持ちだった。ちょうどそんなときに発売されたのが本作だ。ファミコン通信のクロスレビューでオール8という高評価が出ていたのを見て、買うことを決めたが、本当に面白かった。画面デザインに温かみがあるし(これは独眼竜政宗の良さを継承したのだと思う)、指示が思うように成長につながり、わくわくしながら領土を広げていった。まさにシミュレーションゲームの良いところを家庭用ゲーム機に持ち込んだ大成功の作品だったと思う。
当時通っていた塾の帰りに同級生たちが横山光輝の三国志を立ち読みしていた。自分が三国志の物語を知らなかったので、何がそんなに面白いのかと思っていたが、本作で初めて三国志に触れ、ようやく三国志にはまっている人の気持ちかに追いつけた気がしたものだ。
□ ファミコンウォーズ
で、次に来るのがファミコンウォーズ。次と書いたが、実際は奇しくもナムコの三国志と同時に発売された。その2つの傑作の相乗効果?がファミコンファンのシミュレーションへの関心を一気に前に進めたと思っている。
三国志も良かったが、多くの人の記憶に残っているのは、断然こちらだと思う。
「ファミコンウォーズが出るぞ~こいつはどえらいシミュレーション~」という軍人が歌いながら走るTVCMは、映画「フルメタルジャケット」のワンシーンをパロディにしたような歌と映像が強烈に耳に残った。こちらもファミ通でオール8の高評価で、当時三国志にするかファミコンウォーズにするか、相当悩んだ記憶がある。結局三国志を手に入れて満足して遊んだが、その後、クラスメートにファミコンウォーズを借りてその面白さに驚愕して、無理をしてでもこちらも買っておくべきだったと後悔したほどだった。「おにぎり島がクリアできねえ」とぼやいていたクラスメートの丹羽のことばが未だに脳に焼き付いている。
□
あー、もう。
忙しすぎるんだよ、ほんとうに。
こんな小さな時間を使って何かを作り上げるなんて、
狂気の沙汰だ。
時間にあふれている諸君。
その有意義な時間をもっと充実した出力に当てたまえ。
時間がなくて、何か小さな出力をするだけでも、
命がけの人間がいるのだから。
こちらも前に進むしかない。みんなそうやってひねり出してる。□
いやぁ、、しりぞいてますね。おいら。
一歩もひかぬ!と吠えたラオウがまぶしい。
じりじりと押されて、しりぞいて、しりぞいてる。
押され続けた先にあるのは、断崖。
どこかのタイミングで、押し返さないと、
......落ちますね、奈落に。□