ファミコンゲーム 2次ベスト その4

 

前回「独眼竜正宗」のことを書いたので、シミュレーションゲームの続きで思いだす作品について書く。
すべて個人的な主観のうろ覚えなので嘘も交じっていると思うけどご勘弁。

 

□ 三国志 中原の覇者
これは傑作だった。「独眼竜正宗」の失敗を糧に(?)ナムコが仕掛けたシミュレーションゲームの第二弾(だったと思う)。三国志といえば光栄だが、そちらは当時の自分にはまだ本格的すぎたし、そもそも価格的にも1万円くらいしていて「小中学生にそんなゲーム買えるかっ」という気持ちだった。ちょうどそんなときに発売されたのが本作だ。ファミコン通信クロスレビューでオール8という高評価が出ていたのを見て、買うことを決めたが、本当に面白かった。画面デザインに温かみがあるし(これは独眼竜政宗の良さを継承したのだと思う)、指示が思うように成長につながり、わくわくしながら領土を広げていった。まさにシミュレーションゲームの良いところを家庭用ゲーム機に持ち込んだ大成功の作品だったと思う。
当時通っていた塾の帰りに同級生たちが横山光輝三国志を立ち読みしていた。自分が三国志の物語を知らなかったので、何がそんなに面白いのかと思っていたが、本作で初めて三国志に触れ、ようやく三国志にはまっている人の気持ちかに追いつけた気がしたものだ。

 

□ ファミコンウォーズ
で、次に来るのがファミコンウォーズ。次と書いたが、実際は奇しくもナムコ三国志と同時に発売された。その2つの傑作の相乗効果?がファミコンファンのシミュレーションへの関心を一気に前に進めたと思っている。
三国志も良かったが、多くの人の記憶に残っているのは、断然こちらだと思う。
ファミコンウォーズが出るぞ~こいつはどえらいシミュレーション~」という軍人が歌いながら走るTVCMは、映画「フルメタルジャケット」のワンシーンをパロディにしたような歌と映像が強烈に耳に残った。こちらもファミ通でオール8の高評価で、当時三国志にするかファミコンウォーズにするか、相当悩んだ記憶がある。結局三国志を手に入れて満足して遊んだが、その後、クラスメートにファミコンウォーズを借りてその面白さに驚愕して、無理をしてでもこちらも買っておくべきだったと後悔したほどだった。「おにぎり島がクリアできねえ」とぼやいていたクラスメートの丹羽のことばが未だに脳に焼き付いている。