ファミコンゲーム 2次ベスト その3

 

ファミコンゲームの思い出をつづるシリーズ。まだまだ続きます。

 

□ デジタルデビルストーリー女神転生
アニメーションや芸能人をゲーム化すると、だいたいクソゲーとなるということにうすうす感じ始めていた時期だった。オリジナルへの思いが強いほど、ドットがつぶれ、変わり果ててしまったキャラクターがチマチマ、カクカクと動くさまに、大きな失望を感じたものだ。デジタルデビルストーリー、なんだそれ?とアニメの方すら知らなかったから、当初このゲームには、ますますマイナスイメージをもっていたんだけど、これが歴史的なヒットになるシリーズの第一作目になってしまうとは、今振り返っても、驚きである。深くて濃密な3Dダンジョンに悪魔合体というシステムが斬新で、同級生のリンダが、頼みもしないのに毎日の進み具合を報告してきたことを覚えている。ただ、後半にいくとダンジョンが巨大化することに加え、度重なるワープで自分がどこにいるかすらわからなくなってしまうことにギブアップする輩が多かった。自分もその一人であったが、それから10年くらいたって、スーファミで1と2を遊びやすく、画面もきれいにリメイクしてセットにした作品が発売された。これが素晴らしく、オートマップ機能がつけられたことで飛躍的に遊びやすくなり、ようやくラストまでたどり着くことができた。今思い返しても、ファミコン史上に残る大傑作だったと確信する。その後シリーズ化され、今にも発売される新作より、この第一作目のどこかに感じる手作りのような温かさや悪魔合体デビューのインパクトの方が、いまだに勝る。

 

□ 独眼竜政宗

挙げてみたが、実はそれほどおもしろかったという記憶はない。ファミコンシミュレーションゲームというのがとても珍しかったし、作り手としても、どうやって小学生を相手に遊ばせるか、を手探りで考えていたのではないか。実際、すごく丁寧に作られた初心者向けのシミュレーションゲームというイメージが残っているが、それが逆に、はまることを阻んでいた。いろいろ指示をだしても、目覚ましい効果や変化がなく、手ごたえがない。それでも決戦に臨まなくてはならなくて、押し出されるようにして戦が始まるが、やっぱり壊滅する。みたいなことを繰り返していて、ああ~やめだ。となり、親友のカバチョに貸してしまった。ところが、カバチョにはしっくりはまったようで、会うたびにその楽しさや進み具合をとつとつと語りだすから、そんなにおもしろいんかと聞いていたが、、手元に戻ってきて遊んでみると、やっぱりおもしろくない。と投げてしまった。今やり直したら、もう少し楽しく遊べるだろうか。(なんと今も未練がある)

(つづく)