2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

朝ドラ「らんまん」を見終えて。

NHK朝ドラ「らんまん」の最終週が、心に沁みわたる。 力を合わせて生き抜いてきた人々が積み重ねてきたものが、大きな実りとなって戻ってくる清々しさや誇らしさと、残された時間が見えてくる寂しさや悲しさ切なさが混ざった気持ち。 映画「ビューティフルマ…

なつかしの物物

なつかしの、においつき消しゴム。 今改めて見ても、洗練されたパッケージデザインに驚く。 大人でも飛びつくクオリティだ。□

今日の一冊

「黄昏の囁き」綾辻行人著 講談社文庫 3冊のシリーズの中では、 1位 緋色 2位 黄昏 3位 暗闇 だろうか。 このシリーズは、心の底に残った「幽かな記憶」を詩情と残忍とミステリー要素を交えながら掘り起こしていく、といったものになっているが、自分にとっ…

今日の一冊

「暗闇の囁き」綾辻行人著 講談社文庫 純粋培養された美しい少年たちが禁じられた遊びをしてしまった。 というようなストーリー。 真犯人は誰?トリックは?という他の本格ミステリとは違うテイスト。 映画「みつばちのささやき」の雰囲気も感じる。 冒頭の…

今日の一冊

「緋色の囁き」綾辻行人著 講談社文庫 (注意;以下自分のためのメモ=全部ネタバレ) ・しつけの厳しいお嬢様女学校に学校長・宗像千代の娘として編入された和泉冴子。 ・同じ寮の部屋の高取恵が、35年前に灯油をかけて焼身自殺したと言われる岩倉美津子と…

今日の一冊

「俺ではない炎上」 「6人の嘘つき大学生」もよかったが、こちらもまた素晴らしかった。 文章がうまいし、ミステリーとしても完成されてる。 はらはらしたし、気持ちよくだまされた。 (注意:以下、自分のためのメモ=ALLネタバレ) ・主人公の山縣たいすけ…

あか抜けない。

世の中で一般的に観たり聞いたりする 「アート」や「デザイン」のかっこよさと、 自分の身近にある、 「アート」とか「デザイン」のかっこよさが、 かけ離れすぎているように感じる。 「デザイン」というと、例えば佐藤可士和氏が、 全く属性のない商品に命…

最近思うこと。

確かに、好きな人にしか会わない。という生き方もありかもしれない。 人を全部嫌いにしてしまったら、ミステリにありがちな「歳を重ねてから人間嫌いになって山奥の館に逃げ込んだ」になってしまう。 でも彼も、別に世のすべての人を嫌いになったわけじゃな…

今日の一冊

林芙美子の「放浪記」を読んだ。 これはいわば「ブログの走り」だ。 が、とても読みづらかった。 膨大な日記から選り抜きで抜粋していて、日付も明確に書かれておらず、どんどん時間が飛ぶ。だからその都度、林芙美子が新しい環境に居て、新しい人間が居る。…

さみしい。ということについて その3

「寂しい」って、やっぱり、ときどきある。 これまで俺には無い。なんて言い張っていたけど、そこそこあるね。 前言撤回します。 というか、歳を重ねていくことで、強気だったところが弱気になって。 あるいは、思い込んでいたことが、ただの思い込みだった…

今日の気になる

京都丸太町~祇園界隈の居酒屋・レストラン(画廊推し) (祇園四条) □ レストランキエフ(キエフ料理) (地下鉄丸太町東側) □ 京料理かじ □ 十二段家 □ 入山豆腐 □ グリルデミ(行列) (八条) □ ふぐ八

世界よ、止まれ。

自分が長い時間、こだわって、悩んで、どうしても相談したいことだったのに、いざ話してみたら、相手の言い分に流されて「そうですよね」で話を終えてしまう自分がいる。 で、しばらくして、やっぱりしっくりしていないことに気づいて、また悶々とする。 そ…

自分の居場所

自分の居場所はどこだろうか。 未だにそれがぼんやりしている。 映画を観る人間が少ない。 そういう空間の中では、自分はマイノリティである。 周りは奇異の目でこちらを見ているように感じる。 それが個性として評価されるのではなくて、奇妙なモノという見…

18年間。

17~18年ぶりのイベントが同時多発している。 偶然。なんだろうけど。 なにか「見えない力」が今集まっている気もする。 ・京極夏彦 百鬼夜行シリーズ 17年ぶりの新作「鵺の碑」リリース ・阪神タイガースの18年ぶりのセ・リーグ優勝 ・Namcoの傑作RPGバ…

「他人事」を掘る。2

NHK朝ドラ「らんまん」で、 おすえちゃんが落ちぶれた人間たちが流れ込んでくる渋谷という場所(当時)に、料亭を出して、「すげえっ」ってなっている自分よ。 「そんなわけあるかっ」 と突っ込む姿勢も大切鴨、NE! かっこいいもの。というものの裏には、 …

道玄坂マップin1900

NHKJ朝ドラ「らんまん」 23週ヤマモモ 道玄坂1900年のMAP(おすえちゃん作) こういう小道具の丁寧な作りもすごい。クリエイターの力を隅々に感じる。 料亭「やまもも」は、今の「壁の穴本店」とか「東急本店」のあたりだろうか。あるいはホテル街のあたりか…

「他人事」を掘る。 

「引っ越しました。」 「親不知を抜きました。」 「子供が生まれました。」 ・・・そんな話を人から聞くことがある。 が、多くの人にとっては、 それらは「ふーん」で終わる。 話した人からすると「え、それだけ?」と拍子抜けする。 でも、それって「ふーん…

着れないTシャツ

着れないTシャツがある。 Tシャツを買うのは、もちろん着るためなんだけど、 一度着てしまうと、もう「消耗品」になってしまう。(※) それが嫌で、着れない。というか、もう着ない。と 決めてしまっているTシャツがある。 これは言い換えれば「アート」なん…

モテるが華

これまで遅々として進んでいなかった仕事の話が とつぜんトントーンと進んで、 「じゃあ3日でやってくれ」のような話になる。 めちゃくちゃだ。と心では管を巻きながらも、 「モテているうちが華」と唱えてみる。□

思い込みで生きられた時代

思い込みで生きられた時代というのは、 言い換えれば、 自分のランキングが見えなかった時代。ともいえる。 ファミコンの「チャンピオンシップロードランナー」を夢中でやっていた。 クリアしたら、世界で唯一の番号がうちこまれた記念の認定証がもらえた。 …

魔太郎がくる!

藤子不二雄A先生の「魔太郎がくる!」を読みたくなって、電子書籍で買い求めた。 かつて少年チャンピオンコミックスの全13巻を持っていたが、処分してしまっていたし、藤子不二雄ランドでも購入できていなかった。 が、改めて読んでみると、 「こんなんだ…

ぼやき。

「まじめ」って美しいのだろうか。 やらなくてもいいことを、いわゆる「まじめ」というやつでシャカリキにやって、まわりまでをそのシャカリキに巻き込むのは、美しいどころか、害悪です。 いわゆる「くそまじめ」ということでしょうか。 そんなことをしてい…

つまみ食いの時代

これからは「つまみ食いの時代」が来ると思う。 もうちょっというと、「つまみ食いで満腹を目指す時代」。 一日三食ではなくて、一日二十四食くらいして満腹にする。 これはたとえで、 今、5分の時間ができた。 今、15分の時間ができた。 今、60分の時間がで…

語る、フランス料理。

近所のフランス料理店に出かけた。 ネットの口コミでは「爆笑漫談フレンチ」とある。 マスターがかなり「お笑い系」という店のようだ。 どんな店だ。という思いで店に入ると、カウンターの8席のみの小さな店である。 マスターが一人で切り盛りしていて、カ…

いま。

=========================== 昔、じぶんが若い人だったときには、 いまよりももっと知らないことが多くて、 他の人とじぶんを比べるような機会も少なくて、「ただの思い込み」で生きていられたような気がする。 「食っていければ、とりあえずなんでもいい」…

さみしい。ということについて その2

最近、近所で秋田犬を見かける。 通勤のとき、前方にどっしりと凛々しい大型のわんこが歩いているのをみつけたら、飼い主に声をかけずにいられない。 「秋田犬ですか」 「はい、名前は銀ちゃんです」 毎朝7時ごろがお散歩時間のようで、近所にある交番の前ま…

さみしい。ということについて。その1

「さみしいなんて、思ったことすらない」 かつて、アトリエで一緒に描いている女の子に 「さみしいと感じたことありますか」ときかれたとき、 そう即答した記憶がある。 絵を描いたり、本を読んだり、映画を観たり。毎日が忙しすぎて、 さみしいか、なんて考…

今日の気になる

あまから手帖 2023年9月号「梅田にキタ」 □P18 おでん かんさいだき常夜灯 □豊崎本家 □ 大阪はなび(お札のようなメニューに埋もれる) □P30 串カツ 七福神 □P55 おうどん 逢 □ル・プログレ 肉 ランチ¥6000コース □うなぎ じん田 □お初天神 居酒屋松屋 □呑…

今日の一冊

「殺しへのライン」アンソニー・ホロヴィッツ著 創元推理文庫 ■ 孤島でのブックフェスに訪れたホーソーンとホロヴィッツ。 ■ 島の電力開発事業を進めようとするチャールズ・ル・メジュラーと反対する島民たち。やがてチャールズが自宅の離れで右手以外を縛ら…

「当たり前」と「有難い」

「当たり前」と無意識に思い込んじゃっていることに気づいて、 反省することがある。 ひとつを反省してみても、他にも幾多の無意識な当たり前があって、 きっともぐらたたきみたいになってしまうのだろうけど。 極端な例だけど 「水道の蛇口をひねったら、水…