NHK朝ドラ「らんまん」で、
おすえちゃんが落ちぶれた人間たちが流れ込んでくる渋谷という場所(当時)に、料亭を出して、「すげえっ」ってなっている自分よ。
「そんなわけあるかっ」
と突っ込む姿勢も大切鴨、NE!
かっこいいもの。というものの裏には、
多くの人にとって、
「面倒くせえ」
「大変」
「とてもできない」
ということがあるから、かっこいいのであって、他人が苦しんだ末の結果の上っ面だけ眺めて、いいないいなじゃいけないと思うのNE!
ドラマというのは、面倒くせえ、誰もがやらない、大変なところ、氷山の下の苦労が、省略されていて、いきなりポンとできたように見せる。
そこに罠があるのだ。
魔法みたいにポンと出てくるように錯覚させるところに、おもしろさがあるんだけど(苦しんでいるところを描いたら誰も観ない)、そこに「隣の芝」を青く見たがる人間が弱さを引きずり出される危険もはらんでいる。
あっちは石油が溢れるほど出てきているけど、俺のところはいくら掘っても出てこない。みたいな。
もうね、俺の水面下なんて、めっちゃくちゃのくっちゃくちゃですよ。
絵が描けて羨ましいとか。そんなものじゃないから、
ぼろぼろにつかれた果てに、ゾンビのような状態になって、しぼりだしているのが舞台裏さ。
上っ面の華やかさだけでなく、もっともっと水面下もみないと。
楽しそうなものやかっこいいものの裏に、地獄ありですよ。□