★制作日記 「苦しいは宿命」

 

ずっと、楽をして作品ができないものか。と考えていた。

 

楽というのは「システム」である。

そのシステムに当てはめれば、ポンと作品が量産できる、

金型のようなものだ。

 

でも、楽をしてできる作品なんてない。

もうそう結論付けても良いと思う。

楽してできることなら誰もがやっているだろう。

みんながやれることなんて珍しくもないし、

誰の目も惹かないでしょう。

そもそも自分が、飽きちゃうんだ。

やる前から「あれね」とわかっちゃうから、

わくわくしないのよね。

 

「作る」ことは「苦しい」と絶対的にセットである。

 

そういう結論です。

自分がこれまで観てきて驚いたり感動したものの多くを

振り返ってみたら、そうやすやすと作れるものなんて、

なにひとつ無かった。

 

なるべく苦しまないように楽しく作りたいとは思っている。

だけど楽しいとかだけでは作品は生まれない。

 

最初は楽しいですんでいたことも、やがて挑戦に変わってくると、

簡単には次のステージに行けなくなる。

ましてや外に向けて発表をするようになれば、ハードルは上がる。

やればやるほど、ハードルは上がり、むしろ苦しいことばかりに

なっていくだろう。

 

苦しいは、宿命だ。

宿命を受け入れてコツコツ作り続ける。□

 

追伸:

でも「たい焼きの金型」は優れた「システム」だよなぁ。