「私はなにがやめられるかな、を探す」
「その子供が無事に1日眠りにつければいい」
この人は本当に優秀な人、できる人なんだな。と素直に思った。
これは、サラリーマンの職場にもいる「優れた上司」の言動とほぼ同じである。
優れた上司には余裕がある。
優れた上司はアウトプットのところだけを、しっかり見ている。
そしてそれ以外のところは、部下の裁量に任せている。
本人にとっても、程よく手を抜いているから、疲れないというメリットもある。
どうしても大切なところを見極め、そこのみに力を注ぎ、それ以外は手を抜く。
優れた上司は、その切り離し方が絶妙である。
ミキティは、育児という仕事の中で、優れた上司としての仕事がしっかりできている。
きっと、頭がいい人なんだな。なにをしてもしっかりできる人だと思う。
対して、できない上司ってのは、部下を信頼できず、任せられず、全ての打ち合わせや、部下の作業のやり方まで監視して、干渉して、「やり方が違う」「自分の言うとおりにやれ」と口を出してしまう。
そんなの、部下にしてみれば、息が詰まってしまう。それほど信じられないなら、じゃあ一人でやったらいい。という気持ちになる。部下の心は離れていくばかりだ。
せめて、まかせられるところだけを任せて、どうしても任せられないと思うところは、自分でやるという折衷案。それができれば、優れた上司にはなれるだろう。
どの世界も同じだ。仕事にせよ育児にせよ、人間であれば誰であっても、できる人、余裕のある人と仕事をしたい。□