期待しないVer2.0

 

「期待をしない」ということを座右の銘としてきた。

 

これは概ね、

誰かが自分のために何かをやってくれる。ということに対する期待を、

限りなくゼロに近づけていく。という行き方だが、

これまでのこの行き方をVer1.0とみなしたとき、

今、新たにそれをVer2.0まで格上げしなくてはいけない気がしてきている。

 

「休みの日は、ぐっすり眠ることができる」

これまではそういう休み方をしてきたし、休みというものはそういうものだと、楽しみに、当たり前のように期待をしてきた。

だが、ここ半年以上、平日だろうが、休日だろうが、何かにつけて、たたき起こされるような朝が続いていると、ふと、ぐっすり眠ることができる機会なんて、これからの人生で、もしかしたら、もう二度と来ないのかもしれない。と、思い、絶望的な気持ちになった。

 

これからの人生は、ぐっすり眠ることができる。といった、自分の生理現象に関わることの期待すらも捨てて生きていかなくてはいけない。

ここにきて、期待しないという座右の銘はVer2.0に格上げされてしまうことになった。

 

人生というのは、生きるほどに、これほどまでに過酷になっていくものか。

修行で死んだら本末転倒だけど、ほんとうにいつ死んでもおかしくないくらい、過酷である。

修行を求める人だったら、「まってました修行!」とこの状況をワクワクしながら受け入れられるのかもしれないが、どちらかというと、「そろそろ修行なんて卒業したい」と思っている自分には、こえがひどくこたえるのである。

まさに、これこそが、シン・修行である。□