シン労い。

 

ほんとうの「労い」って、

 

「いつもありがとう」とか「助かってます」といった言葉を、
口先で伝えることだけではない。いうだけなら誰でもできる。

 

ほんとうの「労い」って、

 

「いつもありがとう」の言葉の後に、例えば、
「このおこずかいで、好きなものを食べて、楽しんできてください」とか
「今日一日は仕事のことは一切考えず、ゆっくり過ごしてください」とか
そんな「ご褒美」をあたえること。なのではないか。

 

毎日しんどい業務やら家事をたんたんと繰り返していて、
日々の営みがうまくいっているかどうかすらわからず、
考える間もなく頑張っている人に、
おつかれさまと声をかけて、ボーナスを与える。
というのが、シン労い。なのだと思うのです。

 

組織で言えば、日々頑張る部下に対して、部長課長が宴会を開いて
「毎日お疲れ!今日はおれのおごりだ」と太っ腹におごったりして
部下のストレスを解放する。
それで、部下の方は「気にかけてくれてありがとうございます!
明日からも頑張ります」と器を空にして翌日からがんばれるのである。

 

家庭で言えば、

「毎日家事育児お疲れさま、今日一日は家のことを忘れて羽を伸ばしてきてね」
というのがそれにあたる。

 

日々の暮らしの中で、労いってのはとても大切だ。
それがないと、日々の営みが立ち行かなくなる。それほどのものです。

 

お金や時間、それに同等のご褒美を贈って、
日々頑張っている人を励ますこと。

 

それこそが、「シン労い」なのだと思う。

 

労う側は、いつも場を見て、実務者を労う準備をしておくこと。

労われる側は、期待せず待ち、届いた労いを感謝して受け取ること。

 

そんなことで、世界って健康に回っていくのだと思う。

上っ面の言葉には出せない、ご褒美こそが、ほんとうの労いです。□