今日の一冊

 

「暗闇の囁き」綾辻行人著 講談社文庫

 

 

純粋培養された美しい少年たちが禁じられた遊びをしてしまった。

というようなストーリー。

真犯人は誰?トリックは?という他の本格ミステリとは違うテイスト。

映画「みつばちのささやき」の雰囲気も感じる。

冒頭の猟奇殺人の犯人が描かれておらず、そちらは「殺人鬼」とリンクしているということ。こういう仕掛けもいい。□

 

 

 

(注意:以下、自分のためのネタバレメモ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・実矢と麻堵の幼く美しい兄弟は、死んだ兄の亜希をよみがえらせるべく、死体を潰れかけた礼拝堂に移し、絵本「魔法使いと人形王子」に書かれている通りの「材料」を死体から集める。

・絵本は10年前に悠木卓也(22)が偶然、烏裂野を訪れたときに出会った亜希に話していた童話を、亜希が絵本にして残していたものを、実矢と麻堵が読んで実行に移していた。

本格ミステリーとしての要素は少ない。

純粋培養された少年二人があどけない願いを実現させるために、禁じられた遊びに手を出してしまったというようなジュブナイル