確かに、好きな人にしか会わない。という生き方もありかもしれない。
人を全部嫌いにしてしまったら、ミステリにありがちな「歳を重ねてから人間嫌いになって山奥の館に逃げ込んだ」になってしまう。
でも彼も、別に世のすべての人を嫌いになったわけじゃないのだろう。
好きな人もいる。けれど、好きな人に会うために人の中に紛れていくと、嫌な人にも遭遇してしまう。で、そのダメージが好きな人と会うよりも消耗してしまうか、ダメージを受けるかしてしまうので、秤にかけて、結局「誰にも会わない」を選んだのではないか。
好きな人にしか会わない。はできないことではなくて、やろうとしていないだけなのではないか。
ではそのテクニックとは何か。テクニックなのだろうか。まあ、そんな処世術か。そんな技のことを最近よく考える。□