あか抜けない。

 

世の中で一般的に観たり聞いたりする

「アート」や「デザイン」のかっこよさと、

 

自分の身近にある、

「アート」とか「デザイン」のかっこよさが、

かけ離れすぎているように感じる。

 

「デザイン」というと、例えば佐藤可士和氏が、

全く属性のない商品に命を吹き込むように、視覚的に新しいビジュアルやインスタレーションを作って、強烈に見える化していくようなものをデザインと思うのだけど、対して身近にあるデザインは、誰かが書いたお手本を清書しているだけ。という感じで、想像もしていなかっためざましいものが現れた!という体験をしたことがない。

 

「アート」だって、

美術館に展示されている現代美術に前衛的なとがったものを感じるのに、

自分らが生み出しているものってすごく田舎者のおままごとのようで、

全然洗練された感じがでてこない。

 

世の中の人たちが、「デザイン」とか「アート」という言葉に対して持っている期待とか常識のレベルっていうのが、ものすごく高いということなのだろうか。

デザイナー。って聞いただけで、そういう全員がもうすごくかっこいいものに携わっていると思い込んでしまうくらい、強烈にかっこよすぎる言葉なのである。

そしてそれに寄りかかっている、なんちゃっても結構多いという現実だ。

 

アートやデザインの世界に、片足でもつっこんでいるのならば、その世の中の期待をプレッシャーにする気持ちで、このみぞをうめていかなくてはいけないのではないか。

 

素人のにわかアーチストと、玄人の本物のアートが分かれる境界。その向こうを目指す気持ちで。□