ファミコンゲーム 2次ベスト その2

 

引き続き、自分があのころ遊んできたファミコンについて、

徒然なるままに書いていく。

 

□ ポパイ
ファミコンではじめて買ったゲームは、ドンキーコングマリオブラザーズだったと思う。ポパイはそれらを遊びつくした後、次に手に入れた3つ目のカセットだったと記憶している。ほうれん草を食べるとパワーアップして、ライバルのブルータスをやっつけるというキャラクターアニメのゲーム化で、かなりやりこんだ記憶がある。
もしかしたら、日本でポパイをこれほどやりこんだのは自分しかいないのではないか、というバカな自惚れを持つほど遊んだが、近所の銭湯にあったゲームコーナーにアーケード版のポパイが入り、鼻高々でやってみたら、めっちゃくちゃ難しいことに驚愕し、1面すらクリアできない自分に失望した。
ブルータスの攻撃が執拗で、しかも変なばあさんまでもが登場してポパイの邪魔をする。その攻撃の過激さに、しかし興奮した。これこそがシン・ポパイだと。むしろ、いっそうポパイが好きになった。同時にアーケードゲームへの羨望が強くなった。ファミコン以上に画面が美しく、キャラクターが緻密に動く。難易度も高く遊びごたえがある。アーケードアーカイブスでリリースされるのを今か今かと期待しているけど、スパルタンXと同様、こちらも著作権問題だろうか、一向に移植されない。欲しいのはこれなのに。頼むよ、ハムスターちゃん。

 

□ デビルワールド
次のゲームが待ち遠しい毎日が続いていた。いったいいつ?何が?発売されるのだ。
雑誌やらネットすらまだなかった時代だ。しびれを切らした小学生のもやまん少年は、取説の最後のページに書いてあった任天堂の電話番号に直接電話をかけていた。
「あのー、次はどんなゲームが出るんでしょうか」
「はい、次はデビルワールドというゲームが出ますよ」
いつも同じおっちゃんが丁寧に発売日とゲームタイトルを教えてくれた。今となっては信じられないハートウォーミング?な時代だ。でも本当にメディアがない以上、任天堂側も問い合わせに答えるという窓口を設けていたのだろう。新作ゲームのCMを見るだけでも、乾ききった少年の目にはかけがえのないオアシスのように映っていた。おれたちひょうきん族を見るのも、任天堂のCMを見るためという目的も大きかった。
で、デビルワールドだが、おもちゃ屋さんに買いに行ってみると、4500円です。と言われて、えっ、値上げ?と思ったことが、今も記憶に焼き付いている。それまでのゲームは3800円だったのだが、デビルワールドから、箱が一回り大きくなって、値上げされたのだ。チャイコフスキーくるみ割り人形を思わせる楽しい楽曲と「画面が動くパックマン」というインプレッションに加え、値上げされたということも鮮明に記憶に残る。

(つづく)

 

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