関西二紀展65

関西二紀展の陳列日。
出品を始めてから10年、陳列を休んだことは無い。
今年は陳列当日の朝、北大阪大地震が発生して陳列が翌日に延期となり、僕は初めて陳列に欠席した。
地震のことは割愛するけど(以前のブログをみてください)、とにかくもまあ、おそろしくゆれました。部屋の中がこなごなになりました。ひどい地震でした。
地震のあと、会った数名の知人の方々は、口をそろえて「阪神大震災のときよりも揺れは大きかった」といいます。たぶん、嘘をついているわけではなくて、ほんとうにそれほどはげしく揺れたのでしょう。

関西二紀展の陳列には立ち会えなかったけど、陳列された作品はきちんと見ておきたいと思い、会場に向かいました。

奨励賞。

いろいろ見苦しい舞台裏がありますが、表向きには何か、華やかな賞を頂くことが出来ました。
絵は、会場に入ってすぐの場所、思った以上にとてもいい場所にかけられていました。
それでも素直に喜びを感じられてはいません。
奨励賞という賞は、僕の中での目標の「境界」だったので、受賞の連絡を受けた時、未だにぎりぎりを行ったり来たりしている自分に失望して、いらいらしました。
それでもまぁ、会場で作品を見た時、何らかの思いの発信は出来たかと感じたし、自分の今の位置というものを感じることも出来ました。これはこれで一つの成果なのではないか、と受け止めることができたと思います。

関西二紀展は日曜日まで開催中です。
お近くにお立ち寄りの方はどうぞご高覧ください。

次はいよいよ9月の本展です。
関西展の反省を噛み締めて、はずかしくない作品を作りたいと思います。□

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北大阪地震4日目に考えたこと。


2018年 6月21日04時26分 大阪府北部 M2.4 震度1
2018年 6月21日19時13分 大阪府北部 M2.9 震度1

気象庁地震情報を毎日確認している。
大阪の余震周期は12時間以上に開き始め、規模も小さめとなってきている。
火災や津波といった大きな災害はなく、世の中の目はすっかりサッカーW杯に向かっている。
このたびの地震は、「北大阪大震災」ではなく「北大阪地震」として収束しつつある。
それでもまだガスもモノレールも復旧していない。油断はしないようにしたい。


イオンに出かけたらペットボトルの水が山積みになっている。
これでもか!といわんばかりのこのモノの溢れ方に、ありがたさを超えて、なんだか不気味さを感じてしまう。
売る側の「チャンス!」という黒い声が聞こえてきそうな気がしてしまう。
過去の震災時の水の買い占め、転売といった現象の教訓を、売り手としても噛み締めていたということなんだろうと思います。
素直に感謝しなくてはいけないのかもしれないなぁ。


高槻で3メートルのブロック塀が倒れ小学生が亡くなった事件について。
「なぜ教訓をいかせないのか」と報道されている。
過去にも何度も小さな子供が地震で同じような事故に巻き込まれているのにもかかわらず、今回もまた発生してしまった。
教訓はいかせているのだと思う。
.......但し、その事故が起きた場所に限って。
教訓がいかせていないのは、事故を経験していない他の地域ではないだろうか。
北大阪は久しく大きな地震の被害を受けておらず、きっと過去に他の地域で事故が起きた時にも「ここでは起こらない」という思い込み、おごりがあったのではないか。
「身に浸み込ませる」ためには、本当に実体験したり、身体で痛みを感じないことには難しいのではないか。このたびの件が「震災」ではなく「地震」で済んだことに感謝して(まだわからないけれど)、今こそこの教訓を「身に浸み込ませて」いきたいものです。□

3日目

北大阪地震から3日目。

阪神大震災東日本大震災も外からみていた。

その自分が今、外からみられる存在になっている。

報道で繰り返し伝えられる現実とお声がけが、沁みる。

なんだかみじめで、それでもなんだかありがたくて。

とても貴重な経験をしている。しっかりと噛み締める。

余震は落ち着いてきただろうか。未だ油断は禁物だ。□

少しずつ

今朝も地震で目が覚めた。余震である。

今のところ大きな余震はない。

それでも少しでも揺れるとまた大きくなるのでは...と怯え、はっと目が覚めてしまう。

仕事に没頭する。

失恋も、地震も、忘れるためには仕事に没頭するに限る。仕事に感謝する。

いつもはひとりでいることを好む自分だが、今日に限ってはひとりになるのが怖い。

大きな地震を家でひとりで受け止めることにひどく怯えている。

同じ価値観を共有する存在が近くに欲しいのと同じように、同じ恐怖を共有する存在が近くにいるということが、何か勇気を与えてくれるのだろうか。

モノレールは依然、とまったままだ。

遠回りをして帰宅せざるを得なかったが、さらに遠回りしてゆっくり帰宅した。

家にたどり着くと、日本代表がコロンビア代表を破る瞬間に立ち会うことが出来た。

こんなときでも一瞬でも地震を忘れさせてくれるニュースがありがたい。

明日は大雨らしい。ここ数日はまだまだ油断せずに、慎重に過ごしたいと思う。□

 

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警鐘

心のどこかで僕は例外。とずっと思い込んでいたのかもしれない。
でも例外なんてありません。
誰にも例外は無くて、この日本はもうどこにも逃げ場はないのだということを、体で知りました。

 

朝7:58AM。
大きな揺れで目が覚めた時「ここはどこだっけ?」と思った。
大阪では地震の経験がほとんどなかったから、揺れを感じた時に、寝ぼけて東京に自分がいるかと思った。「久しぶりに揺れてるなぁ、実家に帰ってきてたっけ?」と思った次の瞬間。揺れはさらに大きな激震に変わった。

部屋が右に左におそろしく大きく揺れて、キッチンの茶碗やグラスが床に落ちた。壁に立てかけてあった100号から50号のキャンバスが、机の上のデスクトップパソコンが、横倒しに倒れた。
どこかのテレビでいつかやっていた地震シミュレーターとまったく同じ現象が目の前の、自宅の、自室で起こっていた。
これまで経験した震度4とかのレベルの揺れでは無いことを、瞬時に知った。
テレビを付ける。報道が始まっている。震度6であると報道されている。
パニックになっている。
津波は来ないか。逃げよう。
眼鏡が無い。携帯電話も無い。どこかに埋もれてしまった。
余震がこないだろうか。来る前に逃げないと。どこに逃げる?

幸いにしてその後、大きな余震はなく、徐々に頭がはっきりしてくる。

空腹も忘れ、テレビの前に縛られてしまい、気付けば昼を過ぎていた。
近所の弁当屋に行くと、客がいない。営業はちゃんとしているのに。
店員が声をかけてきて「ガスが止まってしまっていて、ご飯が炊けない」と告げてきた。多くのおかずが売れずに店内に山積みになっている。弁当屋も大きな打撃を受けている。

自宅に戻り自炊した。
じゃがいもと玉ねぎのお味噌汁、佃煮海苔とキムチ、そしてごはんをいただいた。
食べ終わった後に、一部の地域で水道水が濁っているとテレビが報道している。
濁り水でコメを炊いてしまったかもしれない。とてもおいしかったが。
近所のスーパーに買い出しに出ると、ペットボトルの水が完売になっている。

ヘリコプターのプロペラがずっと上空の空気をたたいている。
まるでここら一帯が、アウトブレイクの中心になって、監視されているかのように感じる。

関西二紀展の陳列にでかけるつもりでいたが、それどころではない。
列車がすべて停止してしまっていて、身動きがとれない。
やがて、陳列中止のメールが届いた。
急になくなってしまった予定に、途方に暮れる。何でもいいから仕事で時間を埋めたいと思った。でも結局家に縛られ、硬直するだけの一日になってしまった。
テレビでは帰宅難民が続出していることが報道されている。外に出ていたら、僕もあの一人だったかもしれない。


日本の各地で発生していることではありながら、まるで狙い撃ちしたかのように、まさにここで発生してしまったことに、なんらかの「警鐘」を感じざるを得ない。
僕は正しい生き方が出来ていたのだろうか。

明日から徐々に天気が崩れるようだ。余震が来ないことを祈りたい。□

夢十夜 Season3 第一夜

こんな夢をみた。

アトリエの先生が「すごい映画を観た。是非みておくべきだ」と話している。
どこで上映しているのかと尋ねたら、聞いた事も無い場所の、聞いた事も無い映画館を教えてくれた。
上映期間が短く、今日が最終上映日だとのことだったので、急ぎ足で出かけることにした。
映画館は、小さなビジネスホテルのロビーのような狭い通路にいくつかのスクリーンが併設された怪しいところだった。
チケットを購入して劇場に入る。
しばらくすると、座っていた他のお客さんが次々と席を立っていく。どうやら上映会場が急遽変更となったようだ。
隣のスクリーンに変更になったと聞き、移動したのだが、いざ上映開始となってみると、映画ではなく、本物の役者が登場して舞台の上で演技を始めた。
なんだかとても奇妙で意味のわからない芝居だったが、自分は映画の内容が芝居で演じられているのだろうと信じ切っていて、しばらく何の疑いも無く芝居を見物していた。だが、どれだけ時間が経てど、一向に芝居は面白くならない。先生が紹介してくれた作品がこれほどまでにつまらないわけはない。そう思ってあたりを見渡すと、もう芝居を見ている客は自分一人だけになっていた。
芝居は佳境に向かっているようで、劇団員が劇場の床一杯に布団を敷き始めている。自分もそこで眠らせてもらいたいと思ったが、布団は劇団員の分しかなく、眠らせてもらえそうにない。
なにかを間違えた。ということにようやく気が付いた自分は、目をそらしながら静かに劇場を抜け出した。劇場の中から、劇団員がひそひそ話している声が聞こえている。「誰が連れてきたの、あの人?」「誰か知ってる?」「知らない人」
劇場の受付に尋ねると、映画は、こことは異なる別の劇場で上映されていると教えてくれた。
だが、もう最終回の上映は終わりかけている。と告げられ、激しく落胆してしまった。□

今日の日本酒

Beau Michelle ボー ミッシェル
(長野県・佐久市/伴野酒造株式会社/7点)

伴野酒造株式会社

 

ビートルズが流れる酒造から生まれたお酒です。とある。

なんておしゃれな。

ボトルもまるでワインのようですが、実際味わってみて、これ日本酒なのか?と思ってしまった。
果実酒というか、梅酒のような味わいです。旅館の食事で最初に出てくる食前酒のような。
洋食にも合いそうです。

僕は絵を描くときに、メロディを画面の中に封じ込めるような気持で描くことがあるけど、伴野酒造の杜氏の方々も、ビートルズの名曲「Michelle」をお酒の中に封じ込めようとしたのだろうか。
料理に限らず、村上春樹文学とか読みながらも味わいたいお酒ですね。
あまり飲んだことのない新しい挑戦を感じる日本酒だけど、僕はとてもウェルカムです。□

 

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