今日の語録

もしも私が、

すべて正しくて、

とても正しくて、周りを見れば、

世にある限り、

全ての物は、私以外は間違いばかり。


もしもあなたが、

すべて正しくて、

とても正しくて、周りを見れば、

世にある限り、

全ての物は、あなた以外は間違いばかり。


つらいだろうね、その一日は。

嫌いな人しか出会えない。

さむいだろうね、その一生は。

軽蔑だけしかいだけない。

正しさと正しさとが

相容れないのは、いったいなぜなんだ。 

中島みゆき「Nobody is right」)

お互いさま。

予約は9人のはずだった。

でも店は10人と思っていた。

どこでどちらが間違えたのか。

今となってはわからない。証拠も無い。

お互いが正義を押し付けあうこの醜態に、
自分がまきこまれていることに、めまい
を感じてしまう。

また失敗してしまいました......。

僕が確認の電話をすべきではなかったか。

店が確認の電話をすべきではなかったか。

お互いさま。

僕はもっと美しくなる。

だからお互い、もっと美しくなろう。□

互いが教師

アトリエの生徒から構成の相談を受ける。

2つのビルを主題に都会を描きたいと、
モチーフとする写真と構成案をもってきた。

ビルを真ん中に持ってきた方が主題がはっきり
する。だけど構成が安定し過ぎるかもしれない。

制作を始めて迷いが出た時のために2,3枚の
キャンバスを並べて同時に実験ができるように
進めるのが良い。

構成とモチーフを決めることが作品制作の
8割をしめる。

.....といったことをアドバイスしたのだけど。

これって、全部自分に言ってることなんだよね。
一体、どっちが教えてもらっているのだろう。

生徒と講師の差なんてなんにもないのです。
互いにないことを教え合っているのだなと
改めて感じる日日です。□

平昌五輪所感

「チームで取ったメダルです」

平昌五輪。
スキージャンプ女子の高梨沙羅選手が
銅メダルをとった会見で口にしていた言葉です。

実際に鍛錬に鍛錬を重ねて勝利を手にしたのは
間違いなく、高梨沙羅選手だったのでしょう。

でも彼女が口にした「チーム」というのが正に
メダルを獲得した「本当の実体」だと思います。

選手にはもちろん世界に挑む素養が必須ですが、
それをのばすために、例えば日々の食事や経済、
そして潤沢な環境を提供するスタッフも必須です。
勿論彼女の才能を伸ばす優れたコーチや友も。
何かが一つ欠けたら絶対に勝利には辿りつけない。

同じようなことはミュージシャンのライブに
行ったときにも感じます。
会場の美術、設営、演奏家、音響・照明機材の
スタッフたち。そしてご本尊のミュージシャン。
僕らに主に見えているのは、主人公たる
ミュージシャンだけかもしれないのだけど、
それだけの、否、もっともっと多くのスタッフが
関わって、一つのイリュージョンが成立している。

以前、大学時代の友人と飲んだ時、友人が言った。
「いとこがアイドルバンドでデビューした」と。
2枚目のシングル楽曲をリリースするためには、
CDを1000枚売上げなくてはならないという。
家族、親族、友人が一丸となって、
CDを買いあさり、応援したというのです。
「俺も10枚買った」と笑って彼は言った。

一人でできる仕事なんてない。
もちろん、もっともプリミティブなところでは
個人による素養が大きいのかもしれないけれど、
それを継続できるよう、もっと大きくなれるよう
支え、世界に結びつけるスタッフも必須なのです。
そしてスタッフも夢を主役に託していたりもする。
そういう関係にとても清々しいあこがれを感じる。

で、ぼくを振り返ってみると。
絵画制作は、なかなか「一人」です。
でも、お世話になった画廊が閉館することになって
昨日のレセプションでオーナーに挨拶したとき、
ぼくが作品発表を始めた初期のころに本当にお世話に
なったという気持ちが滲み出してきた。一人ではない。
画廊だけでなく、絵を運んでくれる運送業者の方や、
応援してくれた仲間達。
一人でやっているようでも、やっぱり一人では
何もできなかったのだと強く感じます。
それでも、まずはもっとも身近で応援してくれる人が
ほしいと願います。
「ふーん、やったら?」
という単なる許容ではなくて、
「私でも何か協力できますか?」
という参加の意志がほしい。
絵そのものを描くのではなくても、
一緒に作っているということを共有してくれる人、
夢を共有できる仲間がいてくれたら、と思います。

まずは仲間から。
僕の金メダルへの道?はそのあたりから始めたい。□

闘魂ビンタ

正月が終わった後に、大相撲の観戦でふたたび
帰省していた。
先日、アトリエの先生にちらとそんな話をした時、

「個展前なのにそんなことしてて大丈夫か!?」と。

漬物石で頭を殴られたような衝撃を感じました。

気付けば二月。
制作はやや遅れ始めている。
仲間や画廊からのプレッシャーもある。
そんな現実を見ぬふりをして日日を過ごしてしまって
いる自分に、それでは逃げ切れない。という現実を
たたき突き付けてくる一言だった。

アントニオ猪木の闘魂ビンタをくらったような気分。

だが改めて、今僕がアトリエに行っているのは、
ただこの一言をもらうためだけなのではないかと思った。

アトリエでは生徒の絵にアドバイスしたり、事務を
したりと自分の制作などここ数年まったくしていない。
制作を自宅で進めるスタイルになっている自分に緩みが
生まれた時、それを粛清してくれる装置。
それが今のアトリエなのだと思うのです。

もっと強ければ完全に独立・自立できるのだろうけど。
まだまだ弱虫から抜け出せない。
4月にはきっちり着地できるよう、舵を切り直す。□

朝のチカラ。

画廊への個展のDMの納期が3/上旬と決まった。

業者へのDM制作発注が3/1として、そのときには
F50のタブローが完成していなくてはならない。
でも、そのF50は未だ構成すら出来上がっていない....。

さすがに真っ青になる。
これほどまでに遅れたことはかつてない.....。
もう絶対に先延ばしすることはできない.....。

週末の朝9:00から制作を開始した。
ふだん業務を開始するのと同じ時間だ。
これもある意味、在宅勤務とも取れなくもない。
どこにも仕事改革の波が押し寄せているようだ。
脂汗をにじませながら6時間...........。
2か月以上右往左往したF50の構成は、なんとか完成した。

今、改めて「朝一番のチカラ」のすごさに気付く。

朝目覚めて体に漲ったチカラをいきなり絵画制作に
注ぎ込めることのありがたさ。
普段これらのチカラは全て会社の業務にささげられる。
絵画制作に充てることのできる時間は業務で使った分を
差し引き残されたわずかなチカラでしかない。
もし、業務で全てのチカラを使い切ってしまっていれば、
帰宅後に0からチカラを捻りだし制作に臨むしかない。
毎日僕はそんななけなしのチカラで制作を続けている。
量はおろか、とても質を問える水準ではあるまい。

朝から、自分が最もやりたいひとつの仕事に、
全てのチカラを注げることがどれほどありがたいことで
あるかを気付く。またこんなときにしか気付けない自分。

「毎日が日曜日だったら......」と思わず口にしそうになる。
でも、逆にもし毎日が日曜日だったら、こんなチカラは
決して出るわけないのである。
結局、今の条件の中でなんとか工夫してチカラや時間を
捻りだして作品を作っていくしかないのだろうね。

僕らは牢獄の中で自由を謳うしかないのだろうね。□

大人の空間

噂は耳にしていたが、行くことができていなかった所
(しかも必ず行かねばならない所)というものがある。

ビルボード大阪。

802のCMでたびたび耳にしていたライブ会場であるが、
未だ行く機会は無かった。
このたび、賈鵬芳氏率いるカルテットのライブがある、
ということでお誘いを受け、初めてのビルボード
赴くことができたんだけど。

.......正直、びっくりしたx10。

間違いなく2018年屈指のびっくりになるであろう。

この空間に。そしてライブの質に。

ずっと、よくあるホールか、オールスタンディングの
ライブハウス程度に思っていたんだけど、全然違う...!
ここは食事を味わいながらゆっくりとライブも味わえる、
という、まさに「上質な大人の空間」なのでした。

ジントニックを頂いて指定のカウンター席へ。
大変居心地がいい。
ライブと言えば音楽を聴くことが中心だから、
テーブルなんて無いのがふつうなんだけど、
ビルボードはテーブルがある。
食事だけではなくて、何かを書きながらライブを愉しむこと
だってできる。まさに僕好みの空間である。ルンルンである。
後ろの席であっても、演奏者まで20メートル位。素晴らしい。

演奏が始まってすぐ、僕は嫉妬した。

「ぼくもあっち側にいきたい................」

こんな場所で人々に作品発表が出来るスキルが僕にも欲しい!
と、切実に願ってしまうほどの演奏。
こんな会場で発表を許される仕事。人を招き、喜ばせる仕事。
って、これだけのものを魅せなくてはいけないのか........。
改めて突きつけられて、すっかり打ちのめされてしまった。

これは、来たるべき4月の僕の個展への警鐘とも受け取れて、
さらに僕はヘロヘロに打ちのめされてしまったのであった。

ぼくらにはまだまだ知らない、そして知っておかなくては
ならないようなものが世界には山ほどあるのだね、きっと。
気になったものは、すぐにでも目にしたり、耳にしたり、
味わったりしなくては、もったいないよね。痛感しました。
あと、いいものをもらったら、それに類するいいものを
自分も返していかないと、ということを切実に感じました。

個展で少しでも、一歩でも前に、いいものを作りたいと思います。

感謝報恩の精神で。□