夢十夜 「第七夜」

こんな夢を見た。

 

アトリエで絵を描いていたら、突然の来客があった。

 

「よう、元気に描いてるか~」と威勢のよい挨拶で入ってきた男。

 

「あ、ピカソさん。ご無沙汰してました、お元気ですか?」と先生。

 

驚いて振り返ると、そこに立っていたのはパブロ・ピカソ本人だった。

 

仰天。体中に大きな電流が走ったような衝撃を受け、身動きができない。

 

先生とピカソは旧知の仲のようで、昨今の美術界の問題について

長く話している。

 

やがて、二人は話を終えるとこちらにやってきて、声をかけられる。

 

「こいつは最近描き出した奴なんです。まだまだ駆け出しですが

やる気だけはあるみたいなので、また絵をみてやってください。」

 

「どどどどどうぞよよよよよよよろしくおおおおおお願いししします。」

 

「そうか、がんばれよ。」

 

ポンと僕の肩をたたいてピカソ氏は去って行った......。

 

目覚めると、わきの下が汗でびしょびしょになっていた......。

 

夢でも巨匠に会えてとても幸せな朝でした。

夢であってもまたお会いしたい..................。□