今日の一冊

「みみずくは黄昏に飛び立つ」村上春樹×川上三映子 新潮社

作家が描ききってよい点と、
読者に想像を委ねる点との、
絶妙なクリティカルポイントが明らかにされる。
作家の多くは「語りたい」のであるが、
村上春樹氏はそれらを沈黙し、読者に委ねてしまう。
クリティカルポイントの位置づけが唯一無二である。

小説の対談ではありながら、絵画制作をする自分にも
ぴったりと合致し、心臓をつかまれたような気持になる。

騎士団長殺し」と本書で2017年が終わるような気がする。□

 

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